水と洗剤とシャツと。



井戸から桶に水を張って、そばに置いてあった洗剤を少々……いやちょっと多めにしとこう。もう一つ桶に水を張って隣に置いた。下着と靴下を洗って、ズボンを洗って、次にシャツ。絞りすぎて手が痛いけど、多分そんな事言ったら甘えんなって怒られるんだろうな。

凄い量の服たちを、干し終え一息つく。汗を拭い、次は靴磨きに勤しむことにしようじゃないか。

汚れている靴が綺麗になっていくのが、楽しくてどんどん手が進む。疲れたら背伸びしたり、ジャンプしたり踊ったり歌ったり、顔の赤い男の人が持ってきてくれたお水を飲んだりと、なかなかに楽しい。
なんとか磨き上げた靴を、並べて干して、武器磨きをしようと思ったが顔の赤い人が危ないからここはいいよと言ってくれた。


「……じゃあ、掃除でもしよっかな」


幸い、掃除するところは私が見ただけで山ほどとあった。ママが綺麗好きな性格のおかげで、掃除のノウハウは一通り教わったし大食らいのパパのおかげで、料理もそれなりに出来るつもり。

チラ、と時計を見て驚愕した。午後三時過ぎだったからだ。急いで掃除に取り掛からなきゃ!


皆が寝てるらしい、寝室にお邪魔してまずはゴミを拾う。なんでこんなにあるんだろう?なんて疑問を抱き出したら多分止まらないし、答えなんて見つかりっこないのでやめた。


布団を干したかったが今日は無理なので、部屋のホコリを落とし掃き掃除して酒のビンやら何からを収集。


そんなこんなであっという間に、夕方になっていた。



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