ハピハロウィン/カルマ
……あったかい、…何か、……おかしい、あれ、私、暖房なんて……つけたっけ?
『…んー、んー…?、んん?!』
なになになに!何事!?なんで!?なんで私のベッドにカルマがいるわけ?!えっ、え?
「…あ、起きた?おはよ遊乃ちゃん」
うん、今日もカッコイイ……いや、そうじゃない、そうだけどそうじゃない。しかも呑気におはようなんてふざけるな!本当にビビったんだぞ!夜中だぞ!
『なんでいるの……』
まるで、その言葉を待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑ったカルマは私を押し倒した。なんでや!!
「Trick or treat」
あ…あぁー…、なるほどそういうこと。やけに発音良く言われたそれにチラと横目で、側に置いてあるカレンダーに目をやった。今日は日付が変わって10/31…いわゆるハロウィンだ。そして私はお菓子はあまり…というかほとんど食べない。つまり持っているわけがない。こんな夜中だしね!
私の上でニヤニヤと笑うこの赤は、それを分かっているのだろう。顔がそれを物語っている。はてさて、どうしたものか…
『……お菓子、は持ってないから…』
これで許して、と彼の襟を引っ張りキスをしてやった。突然のことで驚いたのか、そうくるとは思ってなかったのか心底マヌケな顔をしている。私にはそれだけでも、してやったりだ。
「っ…は、何それあんたを食えってこと?んじゃ、遠慮なくいただきます」
『えっ、いや、ちが、っ!!』
◇◇◇
「はは、遊乃ちゃん、かわいー」
『あっ、んぅ……か、るま、ぁう』
「なになに煽ってんの?」
『ちが……は、っ、ん、あぁっ…そ、こっ、すき』
「ふ、知ってる。…イっていいよ」
『んぁあッ…ぁっ、だめ、…い、っちゃ、イ、ちゃう、っぅあ』
「…その顔、本トそそられる」
『あっぅ、すき…だい、すき、カルマ』
『〜〜っ、反則だからそれ!』