そりゃあ元高校生でして


私のクラスメイト。一体、どうしたのだろう。私だけ助かって…なんてことないよね。



「マミ子元気ないね」
「…最後に見た皆の顔が忘れられないんだ」

「…それじゃあ葵、信助。また明日な!行こうマミ子」
「…うん」
「気をつけてねー、天馬!マミ子!」

『る、るりまみぃいいいい!!!!!!』

「…マミ子ってさ、なんか覚えてることある?学校のこと以外で」
「うーん、そうだな。これといってわざわざ思い出すようなことはないし、
普通の生活よりちょっと充実してた生活を送ってたってことぐらいかな」
「楽しかったんだね」
「え?」
「きっと、サッカー部のみんなともすぐ仲良くなれるよ!」
「サッカー部には誰が居るの?」
「あ。もしかして興味持ってくれた!?」
「ちょっとね。サッカー嫌いなわけじゃないから。ゴールデンエイジと
銀河へキックオフ大好きだったし」
「へー…マミ子ってアニメ好きなんだ!」
「小説と漫画だよ」
「しょ、小説も読むの!?」
「うん。気になった奴はかたっぱしから」
「今度図書館行こう!マミ子の読んでる本教えて!」
「…ハハ。いいよ」

「おかえりなさい、天馬、マミ子ちゃん」
「ただいまっ!秋ネエ!あ、マミ子の部屋こっちな!」

「天馬の部屋の隣!?」
「ああ!あれ、ダメ、だったかな」
「…不意打ちだよ…」


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