チャイルドパニック


「………」
「………」
「…………」
「…………」

ダボついた服に埋もれるようにしながらこちらを睨み警戒している浅間に瓜二つな子供。そう、子供だ。まだ五歳くらいの餓鬼が俺の目の前にいる。しかしここは学校で、部外者が入れるわけがねぇ。一体どういうことだ。一つだけ可能性として思いついたが、いやいやそんなわけがない。

「………浅間、由紀か?」
「ビクッ)……なんで、わたしのなまえ」

なんてことだ。まさか一番当たってほしくないものが当たってしまった。浅間は完全にこちらを敵と見なしているのか、声をかけただけで身体を震わせ更に警戒を強める。

「やあ相澤君!そこで何をして………その子は誰だい!?」

そこに通りかかったオールマイトさんがにこやかに挨拶し浅間を見た瞬間に吐血しながら驚く。それもそのはず。今の浅間はダボついた服に埋もれており、それは恐らく着ていた制服。小さくなったということは着ている服がないということで、つまりは裸の五歳児がいるということだ。俺も訳が分からない。だからその不審者を見るような目で見ないでくださいオールマイトさん。

「なななななあ!?相澤君趣味は人それぞれだがやっぱり教師としてもヒーローとしてもこれはどうかと思うよ!?」

風が吹いたかと思えば、適当に服を巻き付けた浅間をその腕に抱いて距離を取るオールマイトさん。だから違うんだ。俺にそんな趣味はない。

「ハァ)落ち着いてください。それは浅間ですよ」
「…………え」

俺の言葉に固まり、恐る恐る腕の中の小さな浅間を見下ろせば、完全に怯え震えながら必死でその腕の中から逃れようとしている浅間がいた。

「え、ええええぇ!?」
「ビクゥゥ)」
「……あんま大声出さないでください。浅間が怯えます」

落ちかける浅間に慌ててオールマイトさんが抱き直すと、逃げられないと判断したのか限界まで身を捻って距離を取ろうとしている。零れ落ちていないだけで、その目にはめいいっぱい涙が浮かんでおり少しの衝撃で流れてしまいそうだ。

「本当に……浅間少女?」
「俺も信じたくはないですが、その可能性は限りなく近いかと」

恐る恐る聞いてきたオールマイトさんに頷くと、彼も頭を抱えた。

「誰かの個性かな……」
「とりあえず校長に相談しますか?」
「そうだね、報告も兼ねて言いに行こうか」
「その前に浅間は俺が持ちます」
「え!?」
「だから俺にそんな趣味はないですから。犯罪者を見るような目で見ないでください」

俺から隠すように浅間を抱きしめるオールマイトさんについため息をはいてしまった。しかし当の本人である浅間はその行為に更に怯えてしまっている。

「浅間が怯えています。オールマイトさんよりもまだ俺の方がマシでしょう」
「マシって……」
「あんたの姿じゃ完全に怯えているじゃないですか」

そう言えばオールマイトさんも気づいたのか、こちらに浅間を渡してくれた。その時に腕の中から抜け出そうとしていたが、幼子の行動なんて簡単に防げるわけで、結果的に浅間は俺の腕の中に収まった。

「………ここ、どこ」

今にも泣きそう。というかまだ泣いていないのが不思議なほどに涙をためている浅間が、俺の腕の中でも限界まで距離を取りながら聞いてきたが、なんと答えるべきか。

「ここは雄英だ」
「ゆーえい……」
「ちょ、相澤くん!そんな言い方しても分からないよ!?」
「あー……大勢が集まって勉強するところだ」
「べんきょー…、」

会話をしたことで少しだけ警戒が薄まったのか、暴れることはしなくなった浅間。しかしやはりまだ怖いのか警戒心を宿した目でこちらを観察し、体は硬直したまま。
そんな状態の浅間を連れて、俺とオールマイトさんは校長がいるだろう職員室に急いだ。

***

「由紀先輩!?」

職員室に入った途端に黒木の声が聞こえたかと思えば、こちらに慌てて走りよってきた。

「由紀先輩なんですか!?」
「その可能性が高い。よく分かったな」
「当然です!ではなく!!なんで幼くなっていらっしゃるんですか!?」
「少し離れろ黒木。浅間が怯えんだろうが」

はっとしたように詰め寄っていた体を少し離し、慈愛に満ちた顔で笑いかけた。

「初めまして。僕の名前は黒木庄左衛門。君の名前は?」
「…………浅間、由紀」
「由紀ちゃんね。大丈夫だよ。ここにいる人たちは図体は大きくて怖いかもしれないけど、君を害する人は誰もいないから」

ニコリと笑いかけながら言った言葉に少しは安心したのか、はたまた歳の近い黒木に警戒心が薄れたのか。浅間は小さく頷いた。

「相澤さん。先輩は僕が預かります。渡してください」
「お前の体格で落とさないか?」
「それぐらい大丈夫です。何よりもその状態の先輩を貴方が抱きしめているというのは色々とアウトなのでは?」

それを言われると痛い。現に浅間だと言えば少しだけ収まったが、職員室中から犯罪者を見るような視線が突き刺さっている。仕方ないので黒木に浅間を渡せば、俺の時はあんなに抵抗したくせにすんなり渡りやがった。

「僕のことは庄って呼んでくれていいよ」
「しょー、ちゃ……?」

小首をかしげてまだ上手く発音できないのかたどたどしく言った言葉に悶えそうになるのを必死で抑える。しかしそんな気を使う必要の無い黒木はデレ、と破顔して浅間を抱く力を強めた。

「可愛いですよ〜先輩!不測の事態ですが先輩の幼い姿を見れるなんてよかったです!」
「?」
「………おい」
「なんですか?相澤さん。羨ましいですか?」
「…………………校長に報告に行くのが先だろ」

図星だったが隠して何とかそれだけを絞り出す。だが黒木にはバレているんだろうな……。しかし黒木はそれもそうだと頷いて浅間の顔をのぞき込む。

「由紀ちゃん。今から君がどうしてここに来てしまったのか、ここで一番偉い人に言いに行くけど、ちゃんと聞かれたことに答えられる?」
「………コクン)」
「その必要はないよ!」

恐る恐る浅間が頷くと、すぐそばで校長の声が聞こえた。探してみれば、なぜだか黒木の隣にいて浅間を見ていた。当の本人である浅間はいきなり現れた校長に怯え、警戒し黒木にしがみついていたが。

「はじめまして!由紀ちゃん!僕は根津、ここの校長をやっているんだ!」
「……こーちょー?」
「そうだよ!」

ニコニコと笑う校長に浅間は最初はビクついていたが、その姿に好奇心が出るのか黒木にしがみつきながらもチラチラと校長を見ている。

「うーん。確か今朝捕まったヴィランの中で個性が"退行"だった者がいたと思うんだ。もしかしたら浅間さんは知らず知らずのうちにそいつと接触してしまったのかもね!」
「しかし今朝なったにしては効果が遅いのでは?」
「そいつの個性は遅効性なんだよ!」
「退行ということは、やはり記憶も全て幼くなってしまったということですか?」
「だろうね!」

「わたし、……かえれない?」

話し合っていると、浅間のか細い声が聞こえた。その声があまりにも泣きそうで、慌ててそちらを見れば案の定その瞳に涙を目一杯溜めてこちらを見る浅間がいた。

「そんなことないよ!効果がきれれは元に戻るさ!」
「そうですよ!だから心配しないでください!」

校長と黒木が宥めれば、まだ涙は溜まってはいるが小さく頷いてくれた。

「なら浅間さんが戻るまで黒木君!頼んでいいかな?」
「勿論です」

とにかくその格好をどうにかしなければと、黒木と校長は盛り上がる。周りは浅間を怯えさせぬように近づいては来ないものの、興味津々といった様子でこちらを見ていた。その状況にため息を一つつくと、せっかくの浅間といられないのは残念だが、怖がられているのだから仕方がないと仕事に戻ろうと自分の机に足を向ける。

「……っ」

すると服が引っ張られる感覚で咄嗟に足を止めた。それは本当に小さなもので気が付かなくてもおかしくないものだったが、確実に服は引っ張られている。その相手に心当たりがあり、手を振り払ってしまわないようにそっと振り返れば、そこには予想通り。黒木の腕の中から身を乗り出して俺の服を小さく掴む浅間がいた。

「………いっちゃうの?」

不安そうに目に涙をためながら見上げてくるのに断れる奴がいるなら見てみたい。なんだこの生き物可愛すぎだろう。
片手で顔を覆い、上を仰ぎみる俺。周りからの視線が痛いがそんなものどうでもいい。今は浅間だ。怖がらせないようにゆっくりとしゃがんで視線を合わせる。浅間は服を掴んだまましゃがむ俺を目で追っていた。

「お前の相手は黒木達がしてくれるから、一人じゃねぇから安心しろ」
「………おじちゃんは?」
「おじ、………俺は仕事があるからまた今度だ」
「…………」

潤んだ目のまま見つめ続ける浅間に一体どうしたものかと悩む。服を掴んでいる手は依然として離される気配はなく、簡単に外せるだろうがそれをすれば確実に泣くだろう。

「浅間さんを最初に見つけたのは相澤君だったよね?」
「そうです」
「なら一番最初に出会った大人として無意識に心を寄せているのかもね!相澤くん!今日は浅間さんについてもらってていいかな?」
「ですが仕事は……」
「そんなもの私たちが分担してやるわよ!」
「そういうことだから!二人共頼んだよ!」

トントン拍子で決まった話にため息が出るが、心の中ではガッツポーズ。簡単に握りつぶせそうなほど小さく柔らかい頭に手を置き、ゆっくりと撫でる。

「そういうことだ、今日は俺も一緒にいてやる」
「いっしょ?」
「一緒だ」

安心させるようにそう言えば、浅間は僅かに笑った。

「なら早い所自己紹介してくださいよ"おじさん"」
「…………相澤消太だ」
「あいー?」
「消太でいい」
「……しょーた?」

黒木に嫌味ったらしくおじさんといわれたが、実際こいつらの年から見れば俺はおじさんと呼ばれても仕方がない。だが黒木の言い方は明らかに他意も含まれてんだろ。ムカつくクソガキだと思うが、消太と舌足らずの言葉で俺の名前を呼んだ浅間が破壊的なまでに可愛いのでもう全て許す。
別に名前で呼ぶように促したのは他意があったわけではない。相澤消太と言ったことで混乱し上手く発音できなかった浅間の為を思って言いやすいだろう名前でいいと言っただけだ。別に浅間に名前で呼んでほしかったなんて思惑は一切ない。
赤い何かが鼻から出そうになったが、そこは意地で食い止めた。そんな俺を黒木が蔑んだ目で見てきたが、仕方ないだろ。浅間が可愛すぎるのが悪い。

「八百万に服頼んでみるか」
「生徒に頼んで大丈夫ですか?」
「どっちにしろ今日浅間がいないことは知らせねぇといけねぇし、まあ大丈夫だろ」

と、いうことで事情を説明した八百万に浅間の服を頼めば、快く創造してくれた。その時に物凄いテンションが高くなっていたが、他のヤツらにバレれば絶対に面倒なことになると分かっていたので他言無用だと言っておいた。

「そんじゃ、何するか」
「由紀ちゃんは何したい?」
「おさんぽ……」
「散歩か。まあ校舎内歩き回るだけでも結構な距離にはなるが……」
「生徒達に騒がれたら面倒ですよ」
「だよなぁ」
「………」

着慣れない服だったのかそわそわと落ち着きがなかったが、何がしたいのかと聞けば散歩と答えた浅間。確かに外をチラチラと見たりテレビや電球をじっと見ていたりしていたが、気になったのか?子供は何でもかんでも好奇心が出るからな。一体何がどう気になったのか全くわからん。黒木は分かっているのか、色々見せたり説明したりしている。だがさすがに散歩は他の生徒に見られたら騒がれるに決まっており、騒動になるのは避けたかった。
しかし言葉を濁せばその意味を理解したのか、少ししょんぼりした浅間。

「(ヤバイな可愛い。これ抱きしめていいのか?いいよな?さっき抱き上げた時には凄いフニフニで柔らかかったんだが。だが待て卒業までに手を出してしまったら犯罪者。抱き上げるなんてあきらかにセクハラだ。我慢だ、我慢しろ。…………幼児は転びやすいっていうよな。転ぶのを防止するために抱き上げるのは、有りだ)」
「由紀ちゃん。転ぶと危ないから僕と手をつなごうか」
「わたし、ころばない!」
「うーん。でも僕はよく転んじゃうんだよ。だから手を繋いで僕が転ばないようにしてほしいかな」
「しょーちゃんころぶ?」
「うん」
「ん!」

何だかんだとこじつけを自分の中で完結させた途端、黒木が浅間と手を繋ぎやがった。しかも自分が転ばないようにという浅間の自尊心も尊重し自然な流れだ。笑いながらその小さく柔らかい手を差し出され、黒木はニコニコと握る。
なんてこった。黒木が転ばないようにという理由で手を繋いでしまっては俺がそれを理由に抱き上げることが出来なくなってしまった。

「由紀ちゃん。お外は危ないから、ここでみんなと遊ぼっか」
「おそと、だめ?」
「うん。何かあって由紀ちゃんに何かあったら一大事だ。由紀ちゃんだって痛いのは嫌だろう?」
「やだ……」
「じゃあここで遊ぼう。大丈夫、みんな一緒に遊んでくれるから寂しくはないよ」

黒木の説得に小さく頷いた浅間。その言葉を聞いていた職員室にまだ残っていた奴らがわらわらと集まってきた。

「黒木君、遊ぶなら私達も相手するわよ!」

浅間が怯えるので来なかっただけで、最初から触れ合う機会を虎視眈々と狙っていたミッドナイト達はいい笑顔と一緒にやって来た。それに浅間は少しビクついていたが、慣れたのか黒木の手を握りながら興味深そうに見ている。

「だーれ……?」
「初めまして由紀ちゃん!私ミッドナイト!ねむってよんでね!」
「僕は13号です!」
「ねむちゃん、じゅーさんごー?」
「HEY!俺はプレゼントマイクだ!マイクって呼んでくれよな!!」
「ビクゥ)しょ、ちゃ……!」
「プレゼントマイクさん。由紀ちゃんが怯えます。もう少し静かにしてください」

ミッドナイトと13号には興味津々だったが、マイクの馬鹿でかい声にビビってしまい黒木の後ろに隠れる浅間。そんなマイクに黒木は10歳児とは思えないほど鋭い眼光で睨みつけた。

「sorry……」

マイクがしょげたが、浅間は黒木の後ろからチラチラと顔を出して見ているから興味はあるのだろう。


***

「じゅうさんごう!もういっかい!もういっかいやって!」
「いいですよ!そりゃ!」
「わぁ〜!!」

13号が個性を使って紙を吸い込んで見せると、浅間は目を輝かせながら手を叩いて喜ぶ。最初は、個性というものを知らなかった浅間に自分たちの個性を簡単に説明していたのだが、13号の個性に興味を持ったのかやって欲しいと言ったのが始まりだ。何もないのに紙が吸い込まれていくのがよほど面白いのだろう。先程までの警戒が一体何だったんだと言いたくなるほどに浅間は楽しげに13号に何度もやってほしいと揺すっていた。

「……何このハブられ感」
「uuum……俺らには近づきもしてくれねぇのに」
「…………」

浅間は一気に13号に懐き、その側を離れない。13号も悪い気はしないのかむしろいつもよりも数段機嫌よく相手をしている。さっきは引き止めた俺からも離れ、黒木と13号と楽しそうに遊んでいる三人を見ながら、俺たちは完璧に忘れ去られたように放置されている。
いや、目を輝かせてはしゃぐ浅間は十分に可愛らしいのだが、なぜ13号なんだ。さっきは俺を引き止めたじゃないか。なんだ、子供の興味が移りやすいってのはここまでなのか。

「浅間」

つい抑えきれず、声をかければ弾かれたようにこちらを見る。すぐにとてとてと小さな足で駆けてくる姿に膨らんでいた嫉妬心も収まった。いやだってメチャクチャ可愛い。

「しょーた?どうかしたの?」
「………いや」
「?」

つい呼んだだけなので特に用事はない。だから何かあるのかと首をかしげた浅間の問いに答えることは出来ない。側に寄ってきた浅間の目線に合うようにしゃがむが、身長差がありすぎてそれでもまだ差はある。けれど最初の頃と違い、浅間は怯えることなくまっすぐにその綺麗な目を俺に向ける。漆黒のその瞳はいつもと同じでとても綺麗だったが、普段見える影もなく、純粋にキラキラと輝いていた。

「楽しいか?」
「うん!じゅうさんごうたのしい!」

その小さな頭をできる限り優しく撫でると、浅間はニコ、と笑いながら13号を褒める。この姿の浅間を見つけたのは俺のはずなのに、何故だか13号の方に懐いている様子に大人気なく腹が立ち、撫でていた手を退けようとした。けれど引っ込もうとした腕を思いのほか早く浅間が掴んだことで引っ込むに引っ込めなくなってしまった。

「しょーたもあそぼ!」

花が咲くような笑みってのはきっとこれのことを言うんだろうな。なんてガラにもないことを思いながら笑って俺の手を引く浅間に、さっきまであった苛立ちなんてなくなっていた。

「………ああ。遊ぶか」

俺が答えれば、浅間はさらに笑う。俺が立ち上がると手が離れてしまうので、少し屈むことになるがそんなものまったく苦ではない。

「あら由紀ちゃん!私達とは遊んでくれないよ?」
「シヴィーぜ!!!」
「まいくもねむちゃんもあそぶ!」

しかしそんな思いもミッドナイトとマイクが口を挟んできたことによって跡形もなく消え去ってしまった。

「みんないっしょ!たのしいね」
「だね。だけど由紀ちゃん。そこのおじさんじゃなくて僕と手を繋ごうか」
「しょーちゃんと?」
「うん。僕は由紀ちゃんと手を繋がないと転んじゃうっていったでしょ?」
「そうだった!」

挙句の上には黒木に言いくるめられた浅間があっさりと手を離し、上機嫌に黒木と改めて繋いでしまった。しかももう片方にはいつの間にかミッドナイトが。

「………おい」
「なんですか?由紀ちゃんが手を繋いでくれると言ったのは僕とですよ」
「ミッドナイト……」
「いやよ〜!せっかく触れ合える機会が巡ってきたのに渡さないわよー!あんたの気持ちは知ってるけど、それとこれとは別よ!別!」
「………」
「まあそう気を落とすなよイレイザー!」
「黙れ」
「いだぁ!!なんで俺にだけシヴィーんだ!?!?」

チャイルドパニック


(……昨日の記憶が無い)
(先輩!………もう戻られてしまったのですか)
(庄。戻ったってなんだ。昨日何があったんだ?)
(浅間さん!戻れたんですね!)
(13号先生?)
(あらー、もう戻っちゃったの。残念だわ)
(ミッドナイト先生?)
(よかったじゃねぇか浅間Girl!!)
(うるさいですプレゼントマイク先生)
(一時はどうなることかと思ったけど、無事戻れて安心したよ浅間少女)
(オールマイト先生まで)
(僕はそこまで関わらなかったからちょっと残念だね!)
(校長?)

(もう……本当に昨日何があったんだ)
(…………浅間か)
(相澤先生!昨日一体何があったんですか?実は記憶がなくて……)
(覚えていないのか?)
(はい)
(ならそれでいいじゃねぇか)
(よくないです)

ALICE+