おさけをのむ(そのに)


「……」
「ゆづきくん、ゆづきくんストップ、あの、だめです、顔赤いです」
「なまえさんだってこうしたらすぐに顔赤くするくせになんで僕が赤いと駄目なんですか」
「ヒッ顔近っ……!?」
「ほらねなまえさん人のこと言えないでしょ」
「それは……その……」
「そうやって簡単に言い包められるなまえさんのちょろさ僕好きですよ」
「ちょろ……!? なんかゆづきくん普段より饒舌な上に口悪くないですか! てか近いしヒィッ」
「惜しいですね、あともう一つ僕は酔うと普段思ってても言わないことまで喋りますよ。なまえさん今日もちょろくて可愛い」
「はっ!?」
「簡単に僕の手の中でころころあちこち転がるから面白くて好き、そのくせ変なところで復讐してくるとことか予想外の要素をいきなりぶつけてくるところとか目ぇ離せなくて好き」
「はぁ……っ!? へえ!?」
「思うんですけどなまえさんのことずっと面白いって思ってたんですけどその面白いってもしかしたら可愛いってことなのかなって思って、ということは僕はだいぶ前からなまえさんのこと可愛いって思ってたわけで、なまえさんもいつ僕のこと好きになったかわかんないって言ってたけど僕もわかんないなあって、もしかしたらずっと前から好きだったのかなって」
「ひぇ……まってください……」
「可愛いからってだけじゃないんですよ、なまえさんの強いとこも弱いとこも怖いとこも優しいとこも丸ごと愛しいんですから、なまえさんは安心してこれからも僕の傍にいてくださいね」
「…………ピィ」
「なまえさんヒヨコみたい、あはは」
「う、う……私だって、私のほうがゆづきくん好きだもん……」
「それはどうですかね?」
「ぜっったい私のほうが好きだもんーー!! うわあああゆづきくんきらいいい」
「なまえさんも酔ってますね、そろそろ寝ましょうか、おいでーなまえさん」
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