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【壱】



※補完ネタ枠と明記して小ネタ帳へ纏めて掲載した分以降より全文そのまま此方へ移行しております。
※つまりはネタ文としての文調です。
※次回よりこの前置き文は省きます。
※以上を踏まえた上で、どうぞ。


 ちょいちょい伏線のように出していた、審神者の夢の中に出てくる謎の人物(?)達だが…。
実は、彼等は審神者の前世の魂の親達で、その正体は猫神様だったり。
陰と陽の関係で成り立つように二匹で一対、つまりは夫婦で一つみたいな感じ。
父親が黒猫の方で黒丸、母親が白猫の方で白丸という名前。
 彼等は現世と隠世をそれぞれ担当、守護する役割であり、二つの世界を繋ぐ架け橋の役目を担っていた。
現世側を白丸が、隠世側を黒猫が担当→という事で長編冒頭(という名の壱話目)辺りの話に繋がる訳なる。
加えて、彼女が辿り着いた本丸が在る土地を守っていた土地神でもあったというね。
故の、彼女を新しい審神者枠として召喚――もとい、土地神の役目を引き継がせる為に喚んだ。
 実は、既に二匹は常世の者=死者扱い。
残りの力のみで土地を守っていた。
彼女の前世は彼等の子供で、ある日彼等の敵であった者に殺され、現世に魂だけ飛ばされ輪廻転生した存在でもある。
其れを探して死後もずっと現世を彷徨い続けた先で漸く見付けた…という流れ。

 ちなみに、余談として白丸→黒丸を呼ぶ時は“お前様”という呼称で呼ばせるつもりだった…とかいうネタがあった。
結局出せず終いだけど堪忍やで。

 あと、忘れてはならない物語最初の方で出てきたオリジナル刀剣(?)らしき物だが、此れは黒丸の魂が封印されていた依代の器になる。
白丸は元々現世側の存在だった為、器は無く、仮の器として白い野良猫の体を借りて憑いていた。


初出日:2021.04.24
加筆修正日:2022.01.11