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【伍】



 夢枕。君と似た姿。
黒丸、光忠の夢の中に現れる回ネタ。
まだ彼が自身の姿を公に現していない頃設定。
(後々は主の身体乗っ取ったりして諸々説明とかさせる予定だった。)
▼以下、ちょっとだけ書いてた文章なう。


 見た目は彼女、だが中身は別物。
そっくりだけれど、何かが違う。

「君は、誰…?彼女ではないね…?」

 目を眇めて警戒を露にする。

「彼女の姿を真似るなんて、悪戯が過ぎるよ。」
「―その意気や良し…。」
「は…?」
の娘をほんに愛しく大切に想うならば…この先待ち行く苦難から護りとうしてみよ。余の護りも総てには通じぬ…。阿奴の護りも付いて憑いてはおるが、アレは現来彼方あちらの世に在る者。幾ら我等二対が憑いていようとも、届かぬ事がある…。よって、最も近しき者が必要となる。其れに相応しき者こそ、御主なれど…そなたの意志はまだ弱い。彼の娘を護り切りたくば、強く在れ。己の鋼に誓うが良い。」
「待って…!君は、一体…?」
のちに相見える事になろうぞ…。」


初出日:2021.04.24
加筆修正日:2022.01.11