24、運命
『君は運命を信じるかい?』
うんめい?なんだそりゃ?
人生はあらかじめ決まってるって?
だったら、どうして罪もない人が死ぬ?
生まれたばかりの子供が死ぬ?
どうして、俺は生きている?
そしたらこいつは事も無げに言ったんだ。
『確かにそれは悲しいことだけれど、それでも僕は運命を信じるよ』
―――俺は
『だって、君に会えたことは僕にとっての奇跡だから』
奇跡ってのは運命じゃないってことじゃないのか?とかそもそもそれは奇跡なのか?とか
いろんなことが頭をよぎったけど、
結局、
それは、
つまり・・・・・うれしかった?
そんなのどうでもいいや。
なあ、俺も信じてみてもいいかな。
その『運命』ってやつ。