「勝負させて下さい!!!」 「おれ達対先輩達とで!!」 体育館に響き渡ったそんな言葉で決まった土曜日の試合。 きっとどうにかなるだろう、なんて気楽に考えていたがまさかこうなるとは。 (大丈夫かなあ…) −−−−− 火曜の午前6過ぎ 昨日珍しく龍が鍵の管理するとか言い出して、早朝練だなと察して早めに家を出る。 まだ暗い中歩いていると前にスガさんが見えた。 たったったと走って追いつこうとすると、足音に気づいたのかスガさんが振り返る。 「スガさんおはようございます!」 「おはよう。はやいね、みょうじも早朝練覗きにきたの?」 「龍が昨日変だったから、1年生のために鍵開けしてるんだろうなって思って!興味本位です」 「あはは!やっぱ変だったよな!オレも好奇心!」 朝からスガさんとふたりで話せるなんてラッキーと思いながら2人で登校する。 体育館に着くと、案の定電気が付いていた。 「おー!やっぱ早朝練かあ」 単細胞生物 「菅原さん!?なんで…!」 「だってお前昨日明らかにヘンだったじゃん」 「えっ…!?あっ…!くっ…!」 「あはは!龍動揺しすぎ!!」 「え!?なまえまで!?」 「大丈夫大丈夫。大地には言わない! なーんか秘密の特訓みたいでワクワクすんねー」 ← / → |