秘密の早朝練は7時前まで行われた。


早起きしたからか、1限から眠くて眠くて何度睡魔と戦ったことか。

やっと昼休みだ!とぐーっと背伸びをして、何気なく外を見たときだった。

「あっ」

スガさんと日向がレシーブ練習をしている。朝も昼もよくやるなぁと微笑ましく見ていると不思議に思ったのか友達が問いかけてきた。

「ん?どーかした?」
「いや、先輩と後輩がいたから…」
「どれどれ?ああ!なまえの好きな先輩!」

「?!?!?!ちょ、しーっ!!!声大きいってば!」

友達の爆弾発言に顔に熱が集中する。

「顔真っ赤ー!大丈夫、聞こえてないって!」
「いやそーゆーことじゃなくて!!」
「ほんと大好きだねぇ。」

そんな風に言われたらなにも言い返せない。ひとりでわたわたしているとふふっと笑われた。

「……笑わないでください」
「ごめんごめん!可愛いからつい!」
「もう!バカにしてるでしょ!」
「あ、バレた?」


昼休み


「うー」
「そんなに好きなら告白すればいいじゃん」
「なっ…!い、言えないよ!」
「はやくしないと誰かにとられちゃうかもよー。菅原先輩モテるらしいし。」
「うっそうだよねかっこいいもん」
「なに、惚気?」
「ち、ちがうって!もうこの話おわり!」




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