「合宿の夜!夜と言えばガールズトーク!みなさん準備はよろしいですか!」

はーい!という返事とともにマネージャーの部屋ではガールズトークが開催された。

自分のことだけでなく、部員の誰がモテるなど女子ならではの話しで盛り上がる。

「なまえちゃんは?好きな人とかいるの?」
「わたしですか?」

完全に聞く専で油断していたら、話をふられる。

なまえちゃんモテそう!彼氏いないの?最近誰かに告白とかされた?とキラキラした目で聞かれ、もう逃れられないことを悟る。

「えっと、サッカー部の先輩に告白されました。」
「ささ、サッカー部!すごいですね!!」
「それで!返事は!!!」
「お断りしちゃいました」

えーーー!なんで!!?と興味津々に聞いてくる。

「……わたし、好きな人がいるんです」
「好きな人いるの!?」
「だれだれ〜?」
「バレー部?」

「く、くろ、おさん、です」

勢いに負け、咄嗟に言うと、黒尾!?そういえば前回の合同練習のとき言い争ってたよね?なまえちゃんは年上が好きなの??と質問責めにたじたじになる。

「実は幼馴染で……」
「そうなの!気付かなかった!」
「告白とかしないの〜?」
「まだしないです。」
「まだってことはするつもりなの!?」
「はい。わたし文化祭でミスコンでることになって、そこでグランプリとれたらしようかなって。」
「ミスコン!すごーい!」
「クラスメイト達が協力してくれてて。」
「そうなんだ〜。なまえちゃん愛されてるね〜。」
「頑張って!絶対グランプリとれるよ!」

部活無かったら音駒の文化祭行こっかな!ミスコン見たい!宮城からは遠い、残念。よろしければ写真送ってください!と言われ照れつつも 良かったら来てくださいと言う。

「上手くいくといいね。」
「はい、ありがとうございます!」

こんなに可愛いマネージャーさん達に激励をもらえて嬉しい。

質問責めには戸惑ったけど、なかなか出来ないガールズトークもいいなと感じた。



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