「ミ、ミスコン!?わたしが!?」
「そ!あんた顔可愛いんだから大丈夫よ!」
「いや無理!無理だって!可愛くないし!」

それに…と目を伏せる。
いくら部内恋愛禁止でないと言っても、もしわたしとクロの関係がギクシャクしたらそれはバレー部にとって最悪の事態だろう。

それこそ支える側の人間が邪魔をしてしまっている。

「やってみれば?」
「でも…。」

「ほら、孤爪くんもそういってるし!いいじゃんやるだけやってみれば!」
「みょうじさん、絶対グランプリ取れるよ!」
「私達もサポートするし!」

先ほどまでは静かに見守っていたクラスメイト達も、次々にやりなよ!と会話に入ってきた。

「うーん。でも部活優先だよ?」
「大丈夫!よし、決まり!うちのクラスからグランプリだすわよー!」

おー!と本人よりも周りが盛り上がっている状況にもう口出し出来ない。


「大丈夫かなぁ。」
「ダイジョブなんじゃない」
「…なんか研磨ワクワク顔してる。」
「なにそれ、してない」



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