今日のグリーン



私の恋人、グリーンの話をします。
短いグリーン夢だと思ってご覧ください。
きままに更新。
08/23

◎イーブイになりまして7

色んな人に抱っこしてもらいたいので、ヒビキくんの腕に自分から飛び乗った。

「わっ!」

「あはは、ヒビキくんにも抱っこしてほしかったってコトネ!」

嬉しいなぁと撫で撫でしてくれるヒビキくんの、お洗濯仕立てのいい匂いの腕を堪能していると。

「ちょっ、お前!彼氏の目の前で他の男に抱かれてんじゃねぇよ!!」

…うわぁ、めっちゃ語弊がある。その前に状況を知らないコトネちゃんとヒビキくんにとってはただのイタイ人発言である。

「ぐ、グリーンさん…もしかして振られたんですか…?それで傷心のあまりイーブイを彼女にするって力技を…」

「よく見たらこのイーブイ、お揃いのネックレスしてるし…!」

予想通り2人がドン引きしている。流石に察したグリーンが事の次第を話した。

08/22

◎イーブイになりまして6

家に居たってどうにもならないし、とりあえずオーキド博士の所で話を聞いてみようということでグリーンに抱っこされながら移動していると、途中コトネちゃんとヒビキくんに会った。

「こんにちはグリーンさん!イーブイゲットしたんですか?私にも抱っこさせてください♪」

おいでー!と腕を広げるコトネちゃんにわーい!と身を乗り出す。察してくれたグリーンが私をコトネちゃんの腕へ移してくれた。

あ〜〜〜コトネちゃん、美味しそうな匂いがする…!こんがり焼いたトーストの匂いがするんだけど、朝ごはんパンだったのかな?それに女の子って柔らかくて気持ちいいな〜!コトネちゃん、胸、結構あるのね…ゲヘヘ。そんなオッサンのような事を考えているイーブイだとはつゆ知らず、コトネちゃんは「人懐っこいですね〜」と言いながら撫で撫でしてくれる。はぁ、極楽かな。

「僕も抱っこいいですか?」

わくわくしながら此方を見るヒビキくんに、私は抱っこされる気満々なんだけど、

「ヒビキは駄目」

「え、えー?!何でですか!」

グリーンのヤキモチ焼きが健在みたいです。

08/20

◎イーブイになりまして5

「それにしても何でお前イーブイになったんだぁ?」

「キュ…(わかんない…)」

私(イーブイの姿)の耳に掛かっていたドッグタグネックレスをちゃんと首にかけ直してくれるグリーンが突然何かに気付いたようで。
またも私を持ち上げ視線の高さを合わせると。

ちゅ。

「?!!」

唇のない今の私の口にキスをした。

「ん〜、やっぱダメか…ほら、こういうのって愛する者のキスで元に戻ったりするだろ?」

こういう突然ロマンチスト発揮するの、びっくりするからやめてよ!!と抗議しても可愛らしい鳴き声にしかならず。

「何?もっとだって?」

勝手に解釈して再び顔を近づけるグリーンに、短い両腕を突っ張り全力拒否を示した。

08/19

◎イーブイになりまして4

私はグリーンの膝から降り、ベッドのヘッドボードに置いていたドッグタグネックレスを咥え、枕へ下ろした。そしてチェーン部分をなるべく輪になるように手で大きく広げ、なんとか首にかかるようにしたいんだけど、最終的には片耳に引っ掛けるので精一杯だった。それでもこのドッグタグを身に付けることの意味を察してほしい。グリーンと向き合い再び声を上げる。すると、通じたのか私の名前を疑問形で呼ぶグリーン。

『キュ!キュウ!(そうだよ!私だよ!)』

「いや、まさか…。でもホントにそうだって言うなら、3回回って一回鳴いて」

普段なら罰ゲームかよ!と真っ先に言いそうだけど、状況が状況なので直ぐに3回回って一回鳴く。グリーンの目が大きく見開かれた。

「う、嘘だろ?!イーブイになったってのか!?」

『キュゥ…(そうみたい…)』

混乱しているグリーンが私を持ち上げ、視線の高さを合わせる。信じられないと物語る瞳とかち合うと、グリーンから渇いた笑いがこぼれた。

「は、はは…。お前、こっちの姿の方が可愛いじゃん…」

ムカついたので宙ぶらりんの後ろ足でグリーンの顎を思い切り蹴り上げてやった。

08/19

◎イーブイになりまして3

「それにしてもお前の主人はどこ行ったんだ?イーブイゲットしたとか聞いてねぇし…」

グリーンの腕の中で大人しく喉を撫でられていたけど、そう言えば私がイーブイだって気づいてもらわなきゃ!グリーンの胸に前足をかけてなんとか立ち上がる。

『キュー!キュー!(私だよ!イーブイになっちゃったんだよ!)』

「お?どうした?急に元気になったなぁ」

『キュキュー!(気付いて!)』

「ん…?もしかしてアイツになんかあったのか?!」

『キュー!(そのアイツが私なんだよ!)』

「アイツどこにいるんだ?!」

『キュー!キュ!(ここだってば!)』

伝わらない、どうしよう。グリーンが焦り始めた。私はどうすれば鳴き声以外の情報が発信できるか考える。どうすればいい…?!
その時、ちょうど視界に揺れていたグリーンのドックタグネックレスが目についた。これだ!!

08/18

◎イーブイになりまして2

イーブイサイズだとグリーンが凄く大きく見える…まるで巨人だ!いくら見知った相手でも大き過ぎて怖い。ビクビクしていると嬉々としたグリーンの両手に捕獲され、自分の体の何倍も高い位置に一瞬で持ち上げられる。その重力の不安定さたるや遊園地のアトラクションの比ではない。グリーンに抱きかかえられて安定したものの、床からめちゃくちゃ離れている高さ。怖い!!プルプル震えていると、

「んー?どうした怖いのかー?オレは怖くないぞー、ホラ、大丈夫大丈夫」

ベッドに腰掛けたグリーンに抱えられながら首の辺りをもにもに揉まれる。
な、なんだこれ…めちゃくちゃ気持ち良い!!!あまりの気持ち良さにトローンとしていると。

「おー気持ち良いかー?喉撫でられるの好きなんだな〜」

嬉しそうにもっともにもにしてきた。うう〜ん、テクニシャン…!サイズによる恐怖感は一気に薄れた。

08/17

◎イーブイになりまして1

朝起きると。なんと体が小さくなっていた!それだけじゃない、手がふさふさの茶色の毛に覆われたどう見ても獣の手で、驚いた拍子に「うわぁ!?」と上げたはずの声は何故か「キュッ!?」と発せられた。こ、この毛の色にこの鳴き声はもしかして…!

そこへコンコンコンとベランダの戸をノックする音。鍵が開いていたので相変わらずベランダから入ってくる、やっぱりグリーン。

「相変わらず無用心だな…おーい寝坊助ー、起こしに、」

そこで冷や汗ダラダラの私と目が合うと、花が咲くように嬉しそうな顔。

「イーブイ!」

あああやっぱりそうなんだ…私、イーブイになっちゃったんだ…!

08/16

◎チャーリーとグリーンと私と

昨日のグリーンとの会話で。

「チャーリーとチョコレート工場見たいなぁ」
「チョコレート工場見たいのか?いいぜ!どこにあるんだ?」

と返されたのがおかしくて、レッドとコトネちゃんに話した。

「ひと昔前に話題になった映画だからグリーンも知ってると思ってたんだけどなぁ…」
「工場見学にノリ気なのも問題ですね」
「自分のことをチャーリーだと思ってることの方が問題でしょ」

(コピペネタ)

08/16

◎うん、悪くない

昨日貰ったタグには私の名前と昨日の日付、あと『愛を込めて グリーンより』という文字がわざわざカロス語で刻まれてあるところを見ると完全にオーダーメイドみたいだ。アクセサリーって普段はしないけど、ここまでしてもらった以上しない訳にいかない。純粋に貰って嬉しかった、し。

それに。

「お、早速着けてんだな!…やっぱ似合うじゃん、さすがオレ」

とか言いながら照れ臭そうに笑うグリーンにキュンとしちゃったのでこれから大切に着けようと思います。

08/14

◎仕方ないから許してあげる。

記念日でも何でもないんだけど、グリーンが妙に改まった様子で。

「お前ってホント指輪とかアクセサリー欲しがんねぇじゃん」
「うん」
「プレゼントするって言っても要らないの一点張りだし、逆に『プレゼントしてきたらフリマアプリで売るぞ』とか脅してくるし」
「だって要らないんだもん」
「けどさ。オレはお前に、誰が見ても一目でオレっつー彼氏がいるんだってことをわからせる小物を身につけさせたい訳」
「うわぁ」
「うわぁとか言うな傷付くだろ!…だからさ、」

グリーンがポケットに手を入れて何かを取り出したと思ったら、その両手が私の首の後ろに回る。途端、首回りに滑る冷たい感触。手が離れた私の首には、どこか見覚えのあるドッグタグネックレスが。

「…これくらいは許せよ」

そう言うグリーンの首には、昔から着けていた同じデザインのドッグタグが光っていた。

08/14

◎別れる予定はないけど、

グリーンとレッドと3人でテレビを見ていると、元交際相手の女性へ ストーカー行為をして男性が逮捕されるというニュースが流れた。

「最近こういうの多いよね、元交際相手のストーカー」
「君も気を付けなよ」
「おいレッドそりゃどういう意味だ」
「だってグリーン、振られたら追いかけ回しそうだし」
「あぁ?!オレをそんじょそこらのストーカー供と一緒にすんじゃねぇよ。オレなら相手の自宅で堂々待っててやるわ」
「ほらね。万が一グリーンと別れるなら未練のカケラも残させないくらい徹底的な振りなよ?立派なヤンデレ予備軍だから」
「あ、あはは…」
「余計な世話だっつの。ぜってぇ別れねーし」

うん、確かにヤンデレ予備軍かもなぁ、グリーン。

08/13

◎ただの偶然だった

レッドにしりとりでも連敗してるグリーンがまたレッドにしりとりを挑んだ。

「しりとりしようぜ!」
「絶対にやだ」
「駄目?!なんでだよ!」
「弱いから、お前」
「えっ そ、そんな事ねぇよ!」
「弱いってば」
「馬鹿にすんなよ!」
「弱いものは弱いんだよ」
「容赦ねぇ…」
「えっと、一つ聞いていい?」
「いいけども」
「もしかして、すでにしりとり始まってる?」

「は?何の話??」
「ちょっと見直したボクが馬鹿だった…」

気付いてグリーン!!途中まで物凄く自然にしりとりしてたんだって!!ていうか狙ってやってたんじゃないのか!!そりゃレッドもガッカリするよ!!!

08/11

◎愛しい日常

グリーンを待っていると。

「かーのじょ!ねぇ一人?良かったら一緒にご飯でも行かない?遠目からでも可愛いなって思ってたんだ!」

な、なんと。なんてオープンで明るいナンパなんだ。絶対ナンパし慣れてる人だよ!けどあまりのフレンドリーさに思わず笑いがこぼれる。断ろうと口を開くと、

「待ちな!その子はオレが狙ってたんだ。オレに譲ってもらおうか!」

またナンパか?!と思いきや待っていたグリーンである。なぜかノリノリで第二のナンパ師を演じている。

「ヘイ彼女!オレとそいつ、どっちとデートしたい?」
「えー?どうしようかなぁ?」

ここは乗ってあげることにして迷うそぶりを見せた後「美味しいデザートをご馳走してくれるなら、貴方がいいな」とグリーンの腕を抱く。「任せてくれよハニー!」相変わらずノリノリである。

ポカンとした第一のナンパ師を置いて一緒にその場を離れる。進むほどに、堪えきれなくなる笑い。20歩くらい歩いたところで、我慢できず二人で大笑いした。

08/10

◎ヒビキくんいつもごめん…

ちょっと夜の営み的な話になりますが、グリーンは避妊を徹底しておりゴムの所持率100%です。非常によくできた彼氏ですが、逆にどうしてこんな所にまで持って来たの?!ってくらい持ってます。完全に常備品です。なので今日も、

「グリーンさんお財布から何か落ちまし…」

拾ってからコンドームだと認識したヒビキくんがそのままフリーズしてしまいました。グリーンはというと特に動じるでもなく「おー、サンキュー」と普通に対応。

逆にコトネちゃんが強い。

「グリーンさん、野外プレイはダメですよ!」
「しっ しねぇよ!つーか女の子がンなこと言うな!!」

08/09

◎続・一人暮らしのお供

防犯の為に男性物のグッズをわざと置いてカモフラージュしていることをグリーンに話すと。

「そういうことはまずオレに言えよ!」

と言って一度帰ったかと思えば、なぜかグリーンの私物をたくさん持って戻って来た。

「その防犯用に購入した男物のグッズは地味過ぎる。お前の家に一番出入りする男ってオレだろ?そんな地味なのがオレの私物だと思われちゃ困るからな!使うならオレの使えよ」

だそうで。その日以来グリーンがうちに泊まりに来ることが増えたんだけど、もしかして狙ったのか…?

今日も私の部屋のベランダにはグリーンの派手な下着が風に揺れている。

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