MOMONGA


任務で色街に潜入する事になり、女を連れて居ないと不便だからサユキも同行。

すると扉一枚で包囲したターゲットが全く気付かず派手に“始めて”しまい、頭が痛いモモンガ。

じっと腕組みしたままチラとサユキに目線を遣ると、非常に寂しそうな横顔で見入ってしまう。

妙な胸騒ぎが止まらない。

仕事ではサユキの繊細さに助けられる部分も大きい為下手な事は聞くつもりもないが、自分の預かり知らぬ所でまた男に傷付けられるのでは、と思っただけで耐え難い。

とはいえ何を言ったものか悩むモモンガ。

その後はいつにも増して報連相がキッチリするし、上司として出来得る範囲で気を配ってサユキを守り続ける。

サユキとしても本当に大切にされて居るのが折に触れて伝わって来るから、このひとの顔を立てたいと思って危ない橋は渡らない。

その内食事に誘われて回数を重ねて、ある日ドレスコードのある素敵なレストランでディナーを終えた後にプロポーズされる。

もうその頃には愛を自然に受け取れるサユキ。

幸せにおなり……


***


……ここまでが王道。


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