飛び回るゴッドイーター達に混ざるように、新型であるしらたまも空を舞うように飛んでいた。
弾の補充をするためにオウガテイルを切りつけていた彼女は軽やかに着地をし、お互いをカバーするために背中合わせにしたのは同期のコウタだ。
彼女達は回りにわらわらと浮いているザイゴートを打ち落としながら、味方達の援護していた。
激しい雨が身体を叩く。
ヴァジュラに駆け向かっていたソーマが口でスタングレネードのピンを抜き、投げた。とたんに弾ける閃光。
「うー、ま、ぶしい…!」
小さな声を上げながらもしらたまは持つ神機を再び変形させた。姿を変えた神機は獣のような姿となり、大口を開ける。
「さぁ神機さん、ご飯食ですよ…!」
しらたまは倒れ込んだヴァジュラに、捕喰形態に変形した神機を貫かせた。
みちみちと音が聞こえる中にヴァジュラの血や肉を神機が喰らっていく。
しらたまの前に血が舞い、神機が歓喜するのを手にして感じ取る。獣のような姿も笑みを浮かべているようにも見えた。
そしてぐいと引き抜けば神機がまばゆく光りはじめていた。
(捕喰成功)
初めて、初めて実戦で捕喰できました。