悪夢のような日々




それからの僕の学校での立場はとても泣きたくなるものでした。
朔夜君はあれから、僕を徹底的に避けました。
やはり、ただでさえ普通なのに、淫乱で、他の男に抱かれた僕とは顔も合わせたくないのでしょう。

僕の姿を一目でも見れば、顔を顰めて、何も言わずにどこかへいってしまうのが常でした。

朔夜君の友達は、はたして、僕を抱いたどの男だったんでしょうか。
あの中にいたのでしょうか。

朔夜君の友達らしいけれど、僕からしてみれば、憎いだけの男です。
その男を信じた朔夜君。

あんな悪を嫌いな朔夜君の友達に非道な男がいると思うと、反吐が出ます。
でも、朔夜君にとっては朔夜君を騙し、他の男に抱かれた僕こそ、悪なのでしょう。


朔夜君はあれから毎日のように通っていた図書室通いもやめて、最近は、仲のいいクラスメートと一緒にいると聞きます。
噂では、僕に失恋した彼を、その親しい子が慰めているとか、いないとか…。
凄く可愛い子らしいのです。

他の人に抱かれた僕は、もう既に彼の隣にはいないもの、とされていました。
彼の存在は、あの日、僕に決別したあの日から消えてしまったのです。

彼の元から消えた僕。
彼が消えた代わりに僕に残ったもの。
それは…。


「おら、もっとしめろよ、淫乱」
「っうぅ…、」

あの日から、続いた凌辱だけでした。
あの日、僕を襲った不良は、あの日の痴態を携帯で撮っていて、この写メを構内にばらされたくなければ、大人しくしていろ、と案の定僕を脅迫しました。

気弱な僕は、当然、反抗しようにも出来ないし、誰かに相談するといったこともできませんでした。
親にだってこんなこと言えません。ましてや、担任にも相談なんてできません。
毎日のように呼び出され、人気のない体育館裏や、空き教室で犯されました。
まるで、肉奴隷のように。
そういえば、僕に向かって僕を犯していた人が言っていました。
お前はいい肉便器だなって。
僕に向かって、そう嘲笑っていました。


毎日、毎日、
僕の意思とは裏腹に抱かれていく身体。
僕の意思とは裏切り行為に慣れていく身体。

穢されていく、身体。
何度も何度も抱かれる毎日。

落ちていく、自分。

一体、いつになったら終わるのか…。終わりなどくるのか。

毎日の行為に、僕は絶望しか見えませんでした。

三か月もそんな脅迫され毎日のように抱かれる日々が続くと、弱い僕は精神的にかなりやつれてしまいました。
そう、死にたくなるくらいには。




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百万回の愛してるを君に