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その後、黒鋼さんの傷を放置できないので一回家に帰り、手当てをすることになった。
黒鋼さんは嫌がっていたけど、ファイさんとモコナがからかってくれたおかげで嫌々ながらついてきてもらう事が出来た。
正義君には申し訳ないけど、探し物は明日探すという事になった。
電話してきた意味がなくなってしまった。
「「ただいまかえりました」」
「「ただいまー」」
「お帰りなさい、何か手がかりはありましたか?」
「はい」
「おう、みんな揃ってんな!どうやった?と、その前に、ハニー!おかえりのチューを!」
「そうか、気配はしたけど消えてしもたか。で、ピンチの時に小狼の中から炎の獣みたいなんが現れたと」
「タンコブすごーい!嵐強い―」
嵐さんに強烈な一撃を浴びた空太さんは大きなタンコブを作りながら話を進めている。
真剣な話なのに、なぜかコミカルに見えてしまう。
たんこぶミステリー
黒鋼さんの手当てをしながら、話を聞いている。
やはりこの国は私のいたところに良く似ている。
巧断というものがないにしろ、神様がいて国民を守ってくれている。悪い人ばかりでない、良い人もいる。そんな安全ではないけど安心できる国なのだ。
嵐さんの話によると、サクラさんの羽根は、現れたり消えたりするもの。つまり巧断に取り込まれているのではないかという事だ。
ついでに、その巧断は強いのでは?となった。
サクラさんの羽根は心の塊。その塊を取り込んでいるとなれば巧断も強くなっている。
強い巧断を探すことが、サクラさんの羽根探しの一歩となる。
と、ここまで話が終わり、夕ご飯の支度を手伝うことになった。
黒鋼さんやファイさんも手伝うらしく、みんなで部屋を出る。
今日は肉うどんと稲荷寿司らしい。うどん好きな私としては嬉しい。
嵐さんにエプロンを借りて、台所に立つと後ろで喧嘩しながらも手伝いをしている2人と1匹
嵐さんにちょっかいをかけて懲りずにタンコブを増やす空太さん
やっぱりみんな個性的だ。
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