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「おいしいねーリンゴ」
「はい、こんな味なんだ」
「けど、ほんとに全然違う文化圏から来たんだねぇ、オレたち」
「リンゴ一つでこんなにも連想ゲームができるあたり、すごいことですよ」

あはははと笑っているファイさんが気になっていたとでも言いたげに話を切り出した。

「そいえば、まだ聞いてなっかたね。小狼君はどうやってあの次元の魔女のところへきたのかな?」
「おれがいた国の神官様に送って頂いたんです。」

神官と言えば神社というイメージしかないが、国のっていうのだからもっと偉い人みたいな感じなのかもしれない…
そんな人に送ってもらったんだ、小狼君

「黒りんは―――?」
「うちの国の姫に飛ばされたんだよ!無理やり」
「悪いことしてしかられたんだー?」
「しかられんぼだー」
「強制排除的な感じですかね?」
「うるせーっての!!」

黒鋼さんで遊ぶファイさんとモコナ、私は思った事を口に出しただけです。

「てめぇこそどうなんだよ!」
「オレ?オレは自分であそこに行ったんだよ―――」
「だったらあの魔女、頼るこたねぇじゃねぇか。自分でなんとかできるんだろ」
「無理だよ――。オレの魔力総動員しても一回、他の世界渡るだけで精一杯だもん。……瑠璃ちゃんは?」
「私ですか?私は誰とかではなく勝手にというのが正しいと思います。」
「勝手に?」
「黒い何かに飲み込まれたら、いつの間にか侑子さんのところに居たんです」
「……」
「強制召喚みたいな感じです」

私だけ送る人、つまり術者がいなかったことになる。
だが術者がいないという確率は限りなく低いと思われる。
ファイさん曰く、異世界を渡る方法は魔力を使った移動。ただ一つ。
しかし、これは一人一回限り。私が無意識に移動したという事はない。
誰かが送ったという可能性はあるものの、それをするだけの魔力の持ち主なんて私の知り合いにはいない。見当もつかない…
そもそも魔力とか、今まで生きてきた中で話題にあがる事はあったとしても中二ぐらいまでだっただろう…
もちろん厨二病的な意味も含めて、







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