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ついに!ついにこの時が来た!!無事にエースとジンベエを暗い暗い海の底にあるインペルダウンからお天道様の美しい光が降り注ぐ外へ連れ出すことができた。
エースが死んでしまうという運命が今この瞬間なくなった。その事実が嬉しくてたまらない。こんな私でもこの世界で役立つことができたんだ!
ジンベエは流れ的に考えるとついでみたいにはなってしまうが、決してそんなことはない。私はジンベエはジンベエで好きなのだ。
「命拾いしたねェ〜火拳のエース」
「…お前は黄猿か」
「わっしを知ってんのかい」
「知らねェ方がおかしいだろ?」
黄猿さんとエースが無言で睨み合う。おぃいい!やめて、こんな所でバチバチ火花飛ばさないで!黄猿さんも声はのんびりしてるのに顔が笑ってないよ。
「では名残惜しいですがエレナ宮、我々が同行できるのはここまでとなります」
「そうなんですの?もう署長とお別れなんてエレナ、寂しい」
来る時に乗って来た大きな軍艦の前でマゼランさんとハンニャバルが立ち止まった。またまた父上にやるみたいにきゅるるん!とぶりっ子ポーズをとってマゼランさんを見上げると彼は目をハートにした。ふっ、ちょろいぜ、まるで父上と同じだ!!
「ブひゃあーー!奴隷にして欲しい!」
「またそれかゲリ野郎!!署長の風上にもおけない やはり私が署長を…!」
「署長、お元気でいて下さいませ。何かあったらまた来ますわ」
「何かあったらって…ここそんな頻繁に来るような所じゃないんだけどエレナちゃん」
「は!そ、そうでしたわ…もしまたこういう事があればクザンと黄猿さんが迷惑になるものね」
「わっしは別に気にしてないけどねェ〜」
「別に迷惑じゃないからそんな顔しないの」
「本当?私のこと嫌いじゃない?」
「嫌いなわけないでしょうが」
「よかった!私もクザンと黄猿さん好きですわ!」
「これは嬉しいことを言ってくれるねェ〜」
「そんなホイホイ男に好きって言わないの」
「どうして?」
私の目線に合わせてしゃがんだクザンにそう問いかける。なぜ好きな人に好きと言ってはいけないんだろう?クザンと視線を合わせているとふと視線を感じて前を向く。すると前方にいたエースと目があった。な、なんだ!?わざわざエースが振り向いてまで私を見てるんだが!!はぅっ!かっこいい!
「ちょっと何その顔」
「…!!」
「あ〜火拳のエースね」
その場で固まる私を見兼ねたクザンが私の視線を辿る。私が何を見ていたのかを理解してクザンはポリポリと頭を掻いた。
「黙ってないでなんとか言ってあげたらいいじゃない 白ひげ海賊団の二番隊隊長さんよ」
「別に話すことなんて何もねェ」
「わ、わたくしはありましてよ!!」
「…」
……!ひぃいい!エースがそんなこと言うからつい売り言葉に買い言葉で言い返しちゃった!もうやだ、私のこの性格直したい!!エースもそうだけど隣にいるジンベエなんて、??って顔してるよ、可愛いなおい!なんかこう、癒されるなジンベエは。
ってそれよりこの後どうしよう!?