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「それで 私達は一体どこに向かっているんですの?」

「そういや言ってなかったな。今向かってるとこは魚人島だ」

「ぎょ、魚人島!!本当!?」

「おう なんだよ、そんな嬉しいのか?」

「当たり前ですわよ!わたくし冒険なんてしたこともないのに初めての航海が魚人島なんて…はァ、楽しみ…」

前世おとぎ話の世界であった浦島太郎のお話。あのお話を知って本当に海にあんな場所があれば、なんて夢見ていた世界が現実に存在するんだ。嬉しいはずがない!本物の人魚だって見れるし、何より美しい魚人島の景色がとても楽しみなのだ。
あわよくばしらほし姫を生で拝んで見たかったけど流石にそれは無理だろう。

「あ、そうですわエース!マルコがどこにいるか知りません?」

「マルコならオヤジに用があるっつってたけど マルコに何の用だ?」

「いえ…さっきマルコにパイナップルって言ったことと髪の毛をむしってしまったことをきちんと謝りたくて」

いくらパイナップルだからって言っていいことと悪いことがある。もしかしたら本人は気にしてるかもしれないし。何よりこのままでは私の印象が悪くなる。それだけは避けたい。天竜人ってだけでもう印象最悪なのに更には暴言吐いて初対面の人間の髪の毛をむしるなんてもってのほかだ。

「なんだそんなことか。心配すんな マルコなら別に気にしてねェと思うぞ」

「それでもきちんと謝りたいですわ。あっちは悪気があって言ったわけじゃないですし」

「あー まァそうかもしれねェけどよ(なんか面白くねェんだよな)」

わざわざマルコを訪ねに行くと言うエレナになんとなく乗り気でないエース。

面白くない。せっかく2年越しに会えたのだからもっとその間の積もる話に花を咲かせていたい。マルコに謝るのなんてその後でもいい。自然とそんな考えが浮かんでいたエースをよそにエレナは少し照れた様子で指を遊ばせながら続けた。

「それにエースの大切な家族ですから ちゃんと仲直りしたいんですの」

「そ…そうか(っておい待てなんでおれが照れてるんだよ!落ち着け)」

ここ2年で眼を見張るほどの美少女へと成長したエレナがそう言って微笑む姿に柄にもなく火照る頬に思わず自分の顔を叩きそうになる。百歩譲って自分がロリコンなのはもうこの際どうしようもない。だがガチ照れはマズイ。余裕のある大人な男を装いたいエースが心の中で嘆く。


しかしその一方でエースは疑問を感じていた。
いくら成長したと言っても果たして2年でここまで変わるのかと。シャボンディ諸島で別れた時はまだあどけなさの残る子供特有の童顔だったはずが今となってはすっかり大人びてしまっている。ーーと言っても外見はいいとこ17、18くらいなのだが。

だとしてもここまでの急成長は可笑しい。
火照っていた頬の熱はエレナの謎の急成長へ全部持っていかれたようだった。

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