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「これが宴…!!」

この世に生まれてはや12年。精神年齢は前世と合わせると少し考えたくない年齢になるわけだが…

すごい。一言で言ってすごい!オーケストラの魚人達が歌って魚人と人魚の奏でるメロディーにマーメイドカフェのピチピチな人魚達が踊って、辺り一面には色々な魚が泳いでる。

ザ・夢の世界ってやつだ。うん、初めての宴がこれってクオリティやばない?どんだけ豪勢な宴だよ。

「ふふふ!エレナ様 こちらもお食べになって下さいませ」

「わぁ!美味しそう 頂きますわ!」

しらほしが差し出してきたピンク色の丸い物体をはむっと齧る。

欲張って口いっぱいにそれを頬張ってもぐもぐと咀嚼しているとニコニコと私を見つめたしらほしの指が動いた。

「ぷほっ!!ひ、ひらほし!?」

「うふふ!エレナ様のほっぺたがおリス様のようで つい」

リスのように膨らんだ私のほっぺをしらほしにつんと突かれた。いや許す!!くっそ!可愛いってマジで罪!怒れない!ただただ可愛い!どうしてあなたはそんなに可愛いの?と問いかけようとしたのをグッとこらえて私は仕返しにしらほしのほっぺたを突き返した。

「仕返しですわ!わたくしだってしらほしのほっぺたツンツンします!」

「ふふっ やめて下さいませエレナ様〜」

体格差のせいで私のツンツンなどたいした衝撃にもならないが私としらほしはキャッキャと年頃の女の子のように遊んでいる。いや〜女子してるわ。

女子力高い子といると女子力高くなるってあれ本当だわ。あの時はそんなうまい話があるわけないと信じて疑わず都市伝説だと思ってたけどまじ女子力高くなる。そんな気がする。

「なーにしてんだ?」

「エース!」

「エース様!」

ニッと笑みを浮かべて私を見下ろすエースの両手にはハマグリがいっぱいだった。
え、めっちゃハマグリ好きじゃんエース!そんなキャラ設定あったっけ?

「ちょっと女子同士でキャッキャしてただけですわ!それよりエース、ハマグリが好きなんですの?」

「ん?あーまァ好きだがよ 肉がねェから代わりにな」

言いながらむしゃむしゃとハマグリを食べるエースは、肉があればなァなんて言っている。

ちゅるんちゅるんと新鮮なハマグリを平らげていくエースの食べっぷりにまるでハマグリ大食い選手権を見ているかのような錯覚に陥っていた時、私の口にハマグリが押し当てられた。

「んぶっ!?」

「見てないでお前も食えよ 肉には及ばねーけどウマいぞ」

あ、しらほしも食うか?としらほしにもハマグリをすすめるエースの顔はとっても楽しそうだ。

せっかくエースがすすめてくれたのでちゅるんとハマグリを食べる。…!!お、美味しい!ハマグリ美味しい!え、まってあのハマグリ食べたのなんて別に初めてじゃないんだけどさ?

魚人島のだから?魚人島のハマグリってこんな美味しいの?醤油もつけてないのに?……私魚人島に住もうかな。しらほしもいるしこのハマグリがあれば生きていける気がする。マジでそれぐらい美味しい。絶妙な塩加減だよ。

「バカヤロウ 何のためにおれがこの島をナワバリにしたと思ってんだネプチューンよォ」

「すまぬのじゃもん だがお主はインペルダウンに仲間を囚われていたが故頼るわけにはいかないと思ったのじゃもん」

ピクピクと耳がダンボになる。ぬお?まさかこれは私が気になっていたあのお話ではないか。私はもきゅもきゅとハマグリを咀嚼して白ひげさんとネプチューン王の会話に耳を澄ませた。

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