022
 
「お前らも元気でな。またどっかで会おう」

メリー号に乗ったルフィ達に向かって別れの挨拶をするウソップのそばには小さな小舟がプカプカと浮かんでいた。

「なんで?」

「あ?なんでってお前愛想のねェ野郎だな…これから同じ海賊やるってんだからそのうち海で会ったり…」

「何言ってんだよ早く乗れよ」

早くしろとメリー号を指差すゾロにウソップの口から声が漏れる。

「え?」

「おれ達もう仲間だろ」

「え…」

「荷物、もう積んでおいたから」

ゾロ、ルフィ、ウィルの後押しにウソップは一歩を踏み出した。

「キャ……!!キャプテンはおれだろうな!!!」

「ばかいえ!!おれが船長だ!!!」

そんなこんなで無事にウソップが仲間として加わり、ルフィ率いる麦わらの一味は海を行く。その中で一人、プラチナブロンドが目立つ髪の男はワイワイと騒ぎ出す仲間達を目に映し、暫くして考え込むような形で瞳を閉じた。




「…(人の気配…)」

シロップ村を出発してから仲間達に一言断りを入れて眠っていたウィルは人の気配を感じて目を覚ました。

「出て来い海賊どもォーっ!!!てめェら全員ブッ殺してやる!!!!」

「(ルフィが行ったから大丈夫か…)」

気配のする方を見てみればルフィと青い服の男が揉めている。ルフィなら大丈夫だろう、とウィルは再び瞳を閉じて寝る体制に入った。

「相手何人だ」

「一人…かな」

「じゃあいつに任せとけ」

「ていうかウィルはどうしたんだ?」

「あ?ああ、そういやさっき寝るとか言ってたな」

「よし、緊急事態だ!起こしてこよう」

「やめなさい。あんなのルフィ一人で足りるわよ」

「そ、そうか。そうだな」

「あいつ一人で足りなかったらおれが行く」

そんな会話が繰り広げられているなど知らず、ウィルが眠りについてから数時間後ーー

「遅ェなルフィ…雑用でもさせられんじゃねェのか一か月くらい」

「海軍のせいにしちゃえばよかったのに…バカ正直なんだから」

「見にいくか!メシ食いがてら!!な!」

「お、いいなそれ。んじゃあいつ起こしに行くか」

「はい、それなら私も行く!」

「なんでだよ」

「ならおれも行くぞ!」

「いやそんないらねェよ」

「バカ野郎さっきみたいに襲撃にあってみろ!やられちまうだろうが」

胸を張ってそう言うウソップにそれもそうだなと納得したゾロとナミは結局その場にいた全員でウィルを起こしに行く事になったのだった。

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