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「すまなかった 曲がりなりにも命の恩人に対しあるまじき発言をした」

「別にイイのに◆でも無事でよかったよ」

「ああ…その、ありがとう お前が助けてくれなきゃ死んでたから」

私がヒソカの金色の瞳を見つめながらそう言うとヒソカは広げていた腕を私の背中に回してきた。抱き締められている。私の今の格好はもう一度言うが胸に巻かれたサラシとショートパンツのみ。素肌の露出が多い分、直にヒソカの手が肌に触れて思わず身体がビクッと跳ねる。

「キミの為なら例え火の中水の中 ボク 狙った獲物は逃がさない主義なんだ◇ね、イルミ」

「ヒソカの性癖とか知らないし どうでもいいけどさっさと服脱ぎなよ」

「は?服ならもう脱いだけど って、それより何で服を脱がなきゃいけないんだ?」

「お前バカなの?あんなビチョビチョの服いつまでも着てたら肺炎になって死ぬからね まぁ死にたいなら話は別だけど」

「そうなのか…知らなかった」

「ちなみに脱がせた方がいいって教えてくれたのはイルミなんだ◆」

「へぇ。ありがとう えっと…イルミ、だっけ?」

「うん」

「おれはレン。イルミもありがとうな おかげで肺炎起こさずに済んだよ」

「ヒソカがレンレン煩かったから嫌でも覚えたよ」

「それはおれのせいじゃないからね」

「わかってる で、いつまでその格好でいるつもり?」

「え?」

イルミの言葉に私は自分が置かれている状況を今一度考えてみた。最初は気が動転していて深く考えていなかった。普通に喋っているが今現在自分の格好が、サラシとパンツのみという事によくよく考えると猛烈に恥ずかしくなってきて思わずその場にうずくまる。バレた。女だと言うことがこのサラシのせいで確実にバレてしまった。

「なに どうしたわけ」

「わかったから見ないで!二人ともあっち向いて」

「はぁ?だからいきなりなんで」

「レンの顔見たらわかるだろ?恥ずかしがってるんだよ◇可愛いなァ 羞恥にまみれた顔もイイね ソソるよ☆」

「何だ そんなこと。今さらでしょ さっきからサラシとパンツだけだし」

「言わないで!うぅ…替えの服もないしどうしたら」

「そう気負わないでさ ボクで良ければ力になるよ」

「…本当?」

「なに、まさか能力で服でも作ってあげるわけ」

「ご名答◆ボクの”薄っぺらな嘘ドッキリテクスチャー”で服を再現してあげるよ」

薄っぺらな嘘ドッキリテクスチャー?」

「ウン これがボクの能力さ★」

ヒソカはうずくまる私に近寄り、私を立たせると首から始まり、指を身体に這わせた。
ツツーッ…とゆっくりと身体のラインをなぞっていくヒソカの指に反射的に身体が捩れる。

「…っ!なぁ、まだ終わらないのか…?」

「うん イイねその恥じらう表情かお すごくイイよ◆」

「ちょっ!こっちは真面め、に…!」

まずい、海水がまだ身体に付着しているせいで全然力が出ない。

「ダメじゃないか 本調子じゃないのに暴れちゃ いい子だから大人しくしてようね◆」

空いている方の手でヒソカが私の頭を撫でる。助けてもらったのは本当に有り難かったがやっぱりヒソカは苦手だ。

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