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私の能力を二人に教えた後、ヒソカの能力についても聞けば何やら”念”という力を使っているらしい。

その念について詳しく聞いてそれなりには理解する事ができた。念なんて聞いたこともなかった為驚きも大きく、世界は広いなとつくづく思い知らされた。

「よし じゃあそろそろ行くか」

体にへばりついていた海水もほとんど乾いてきたことで身体に力が戻ってくる。よし、これならいける。

「行くって、どこに行くんだい?」

「次の試験会場に行くにもオレ達の足じゃかなりかかるけど」

「これも言うより体験した方が早いな。悪いが飛ばすぞ 準備はいいな?」

「は?」

「準備?どういうことだい◆」

「んじゃ出発!!」

イルミとヒソカの質問を無視して私は二人の手を取るとフワッと空中に浮き、猛スピードで飛行船が飛んで行った島へと向かった。

「すごいね◆天候をとは言ってたけどまさか空まで飛べるなんて 流石ボクが見込んだだけあるよ◇」

「レン、ゾルディック家に来る気ない?その強さなら親父も歓迎すると思うし」

「え?ゾルディック…?ってえぇええ!あんた誰だ!?」

「あ、言い忘れてた 理由があって変装してるんだ。名前はギタラクル 間違ってもキルの前で本名で呼ばないでね」

「キル…?」

「キルアのことだよ イルミとキルアは兄弟だからね★」

「え…本当?全然似てない兄弟もいたもんだ」

「なにそれ キルと正反対のオレは社交性のかけらもない闇人形って言いたいわけ?」

イルミの闇人形発言に思わず吹き出しそうになったが私は慌ててそれを飲み込んだ。

「いや、待て そこまで言ってない。確かにイルミは話しかけづらい雰囲気あるけどキルアだってそこまで社交性のある子じゃないだろ?可愛いけどさ」

「安心してレン キミの方が可愛いよ◆」

「お前は黙れ」

「何バカな事言ってるのヒソカ キルの方が可愛いに決まってるから」

「ほら、イルミだってこう言ってるじゃん キルアの可愛さに比べればおれなんてまだまだ及ばないよ」

「イルミじゃなくてギタラクル 今から慣らしておいて」

「う…了解」

「ん〜ボクは本当の事を言っただけなんだけど◆」

腑に落ちないといった顔のヒソカは置いておいて、そろそろ島に着きそうだ。

「ヒソカ、イル…じゃない。ギタラクル もうすぐで島に着くから」

「OK◇」

「わかった」

どうしてもイルミの変装バージョンの容姿が気になってしまう。

なぜそんなに顔に針をぶっ刺しまくってるのか。まず痛くないのか。もし自在に顔を変えられて好きでこの顔にしているのならかなり変人だと思う。

実際のところはどうなのか知りたいがなんとなく知るのが怖いので聞かないことにした。

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