そしてその日は突然やってきた。
私は自分の実力を測り間違え、大怪我を負っていた。
なんと、両足が折れていた。
最近では後輩と組むことが増えていたのは、私がフォローする役目になってきているからなんだと思う。
そしてもう無茶はしないだろうというお館様の判断があったからだったと思う。
しかし私は変わらなかったのだ⋯⋯
炭治郎のお友達であるらしい猪之助が今回のお供だった。
お前すげえな!どうなってやがる!と言われた。
長い眠りから覚めると、腕を握られているのに気付いた。
「⋯⋯よォ」
私はその声を聞いて飛び起きた。
今すぐにでもこの場を離れようとしたがそれは全くもって叶わなかった。
この男、不死川実弥か私の腕を掴んで離さなかったのだ。
「……どうして」
「それはこっちの台詞だろうが」
「……」
「テメェ、俺に直接ちゃんと言えや」
「……あー」
「俺の家にある荷物だってどうするつもりなんだよ」
「……捨ててくれ」
「今日からまた俺の家に住め。そうじゃねェと一生お前のこと追いかけ回すぞ」
「……」
「……夫婦なんだから、俺に遠慮なんてするなよ」
そうだったの?!!?!
「悪いが胡蝶に全部聞いた。テメェ勝手に一人で抱え込みやがって」
知らなかった……
子供が出来たからか。
そうかなるほどだ。
確かに普通はそうか。
いやはやそうか、そういえばそうか。
ということは私達はデキ婚ってことか⋯
「私実弥のこと好きだったんだ」
「はァ?テメェなんなんだよ急に」
「今理解してるとこ」
「何言ってやがんだテメェはよ」
「ウェディングフォトでも撮る?」
「なんだ?」
「まあいいや」
何と私は人のことを好きになっていたようだ。
悪くない気分なのかもしれない。
今日から私は家族が増えたらしい。
「親御さんにも挨拶行かねぇとな」
「あー……たしかに」
こうして私はもう何年も帰っていない実家に帰ることになったのだった。