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どこにでもありそうな一軒家、その前に私達はいた。
ここが彼等の本拠地らしい。
どうにも本拠地を特定できなかったが、零がようやく見つけ出すことが出来た
彼等の察知されないように回りの住人を避難させるようなことはしなかった。
青島とフスコが二人そろってここにいるのは今日しかないそうだ。
「すぐに銃を発砲するな。銃は最後にとっておけ」
「了解」
零の部下たちが一軒家に突入しようとしている。
新聞の勧誘として玄関を取りあえず開けてもらうらしい。
しつこい新聞勧誘に対して誰かが出てこようとしていた。
少し扉が開いたその瞬間隠れていた人間が一斉にその中に入っていく。
私達も人に紛れて中に入っていく。
二人に顔を見られないよう、遠くから二人とその同志たちが連行されるのを見届けた。
二人は茫然としているようだった。
何事も終わりというのは案外あっけないものなのだ。
「終わったな」
「うん」
「今日は飲みに行くか」
「ごちそうさまです」
「それを言うのはまだ早いぞ」
撤収作業が終わると零はそう声を掛けてきた。
どうせだからこの件を通して知り合った裕也にも声を掛けた。
裕也は驚いていたが、私が引かないとわかると観念したようにオーケーをだした。