「FBIと協力するのか」
「ああ。ナギの腕が借りたいんだと」

出勤するとしばらくFBIにお世話になれと言われた。
私が行かないといけない案件なのだろうか。
アメリカならばもっといいガンマンがいるはずだ。
それとも私に盾になれということなのだろうか。

「合衆国で四人銃殺した元海兵隊が日本に潜伏しているらしい」
「それは困ったな」

零から資料を貰い、一通り目を通す。
海兵隊となればそれなりの訓練を積んできただろう。
それとそれなりの戦争もこなしてきただろう。
潜伏先は不明。
FBIが捜査中だと。

事件の概要を頭に入れた感想として、彼が何故警官を殺害したのか動機が分からない。
殺されたのは中華系アメリカ人四人。
一見無関係の元海兵隊に殺されるなんてどこかおかしい。
元海兵隊の周りで何か起こった様子もない。
何がきっかけになっているのか全く分からない。
ただ全員が中華系アメリカ人というのが気になるな。

「動機が分からないな」
「接点があるようには見えない」

二人でもう一度資料を見直す。
私達が任されたのは日本に滞在中の元海兵隊の監視と捜査。
彼の潜伏先が明らかになった際に彼を監視するのは主に私だ。

「勝手に死ぬなよ」
「当たり前だろ上司様」

うちの上司は中々に寂しがり屋らしい。
笑うと頭を握りつぶされそうになった。




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