翌日、何と軍服をいただいた。
これを着て兵舎内であれば自由に出歩いてもよいということになり、部屋の鍵が外された。
私が無害であることをつるみちゅに認められたらしい。
うわ〜軍服あったかい!
そしてつっきーから一週間分のお小遣いをもらう。
金だー!
あとは頼んでおいた下着一式を数組いただく。
そして石鹸もくれた!
「これは勅使河原に酷い扱いを強いた鶴見中尉からのご厚意だ」
「やった〜!今すぐ風呂に入りたい!」
「悪いが、風呂はうちのが全員入り終わった後に入ってくれ」
「はい………」
「だが今日は…特別に今から風呂に入っていいぞ!」
「よっしゃー!!行ってきます!」
私は軍服を掴んで靴を履いて部屋から走り出した。
場所が分からなかったが、後ろからつっきーの右!とか左!とかの声で辿り着いた。
私は車か。
それから風呂を堪能して、軍服に着替えた。
お湯最高!
軍服の背は足りたけれど、全体的にでかい。
着せられている感が半端ない。
髪をタオルで乾かしながら外に出た。
ㇼパちゃんと出会った頃に比べれば暖かくなってきているようだ。
まあ依然として寒いが。
しばらくぼーっとしていると軍人たちが風呂に入りに来た。
ジロジロと顔を見られる。
こんにちは〜!と挨拶するも無視される。
辛すぎる…
そのうちにいかつめの人に胸倉を掴まれた。
セクハラか?!
「お前、どこの所属だ」
「フリーランスなのでどこにも所属してません」
「不審者だな?」
「違います!つるみちゅに幽閉されてたんです!」
「いい加減なことを言いよって…風呂のまえに制裁を加えてやる」
「マジで嫌!」
私より背が低いのに胸倉を掴まれたままずるずると引き摺られていく。
やだやだとでかめの声で叫んでみるも、周りは無視を決め込んでいる。
力じゃ敵わないのでどうしたものか…
「そいつは鶴見中尉殿の客人だ」
「お、尾形上等兵!」
「客人に手荒い真似をしたと鶴見中尉殿の耳に入れば…」
「無礼をお許しください!失礼します」
私の胸倉を掴んでいた男がパッとてを離してどこかへ走り去っていった。
後ろを振り向いてみるとそこには百ちゃんがいた。
「百ちゃん!ありがとう!」
「変な奴がいると聞いて見に来ただけだ」
「百之助、これ誰なの?」
「こいつが例の未来から来た女だ」
「へえ…それで鶴見中尉のお気に入りになったのか…」
百ちゃんの隣にいる坊主が私にガンつけてくる。
目がイっちゃってるんだけど笑う。
「黒子かわいい〜」
「はあ?近寄んないでくれる?」
「未来から来た美優だよ。黒子坊主は何て名前なの?」
「宇佐美。変な呼び方しないでくれる」
「うさみんよろしくね〜」
「変な呼び方するな!」
うさみんが怒っててうける。
百ちゃんもちょっと笑ってるっぽい。
「早く行くぞ、飯の時間になる」
「私今日から自由の身になったから!」
「そうか。また絡まれる前に大人しく部屋に戻ることだな」
「はーい」
それから何とか部屋に辿り着いた。
探索は明日にしよう。
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