◎1
霊幻先輩と友達になって何か月か経った。
先輩は相変わらずしつこいけど、良い人だし世話焼きだった。
先輩といると楽だった。
「渚に自分のことを話すのか迷ってるんです」
「話しちまえよ」
「…そんな簡単に言われても」
食堂で一緒にご飯を食べるのが日課になっていた。
渚の気が向けば、渚と三人でご飯を食べた。
「あいつのこと、信頼してるんだろ?」
「はい」
「だったら自分を信じろ」
先輩はたまにいいことを言う。
その言葉はぐさりと自分の心に突き刺さって消えない。
「…先輩って時々核心を突くようなこと言うんですね」
「あ?そうか?」
「先輩のそういう所嫌いじゃないです」
何だか恥ずかしくて好きだとは言えなかった。
言ってから恥ずかしくなって思わず視線を下げた。
「そうか!それは嬉しいな」
先輩がアホみたいに喜んでいて、可愛い人だなと思った。
もしかしたらただの馬鹿なのかもしれないけれど。
今日もハンバーグがおいしい。
mae tsugi
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