◎3

師匠が春夏秋冬先生に会いたいということで、学校の正門で先生を待ち伏せすることになった。
先生は仕事があるのか、中々出てこない。
僕と師匠を見てくる生徒たちの目が痛い…

「あ、師匠…あれ春夏秋冬先生ですよ」
「春夏秋冬…」

師匠は落ち着かない様子で腕を組んだりしていた。
春夏秋冬先生を見つけた師匠は、凄い勢いで春夏秋冬先生から顔を逸らしてしまった。

「師匠、どうかしましたか?」
「いや、違うんだ…これはだな…」

師匠はこれまでにないぐらい緊張していた。
師匠の顔にはダラダラと汗が流れていた。
何だかこっちまで緊張してきた…

「影山君…誰か待ってるの?」
「え、あ、春夏秋冬先生…その、…」

気付いたら春夏秋冬先生はすぐ隣にいて、驚いた。
それから春夏秋冬先生は僕の隣の師匠に視線を移した。

「……もしかして…霊幻先輩…?」
「…き、奇遇だな春夏秋冬…その、元気にしてたか?」
「……何ですかそれ」

春夏秋冬先生は小さく笑って、少し眉を下げた。
その動作ですら何故か綺麗に見えた。

「二人とも私に用事?」
「え、まあ…そうですね」
「じゃあそこのカフェで話しましょうか」

春夏秋冬先生は綺麗に微笑んだ。
隣で師匠が顔を赤くしていた。



mae tsugi

戻る
ALICE+