◎4
「霊幻先輩とは高校が同じだったの」
「そうだったんですね」
師匠と春夏秋冬先生の関係を知った。
まさかこんなところで繋がりがあるとは…
これには僕も驚いた。
師匠は済ました顔で、アイスコーヒーに浮かべられた氷をぼんやりと見ている。
僕にはプレミアム牛乳とやらを頼んで貰った。
凄い美味しい……
「まさか先輩とこんな形で再会するなんて思いもしませんでしたよ」
「俺もだ…」
「嬉しくなさそうですね。後輩は悲しいですよ、先輩」
「そ、そんなことはない」
先生はすらすらと話していて、何だかカッコよかった。
というか、僕自身先生とこんな至近距離で話したことがないから緊張している。
近くで見れば見るほど先生は綺麗だった。
「影山くんと霊幻先輩はどういう関係なの?」
「僕の師匠です」
「ふぅん…師匠、ねぇ…」
「師匠の下で力の使い方を学んでるんです」
「影山くんって超能力者なの?」
「そうですよ」
「あら奇遇ね。私もよ」
にこりと先生が微笑んで言うので、僕は思わず固まった。
先生が超能力者だとは…
先生から超能力者らしい気配は全く感じなかった。
まさかこんな近くに大人の超能力者がいるなんて…
師匠は隣でアイスコーヒーを啜っていた。
「モブ、依頼の時間だ。行くぞ」
「あ、はい」
師匠はお札を机に置いて、席を立った。
僕もつられて席を立つ。
「私も連れて行って」
「は?」
「いいでしょ?霊幻先輩」
先生はパチリとウインクを師匠に投げてから、伝票を持って席を立った。
そのままカツカツとヒールを鳴らして先生はレジに向かって行った。
師匠の出した1000円札が机で行き場を無くしていた。
mae tsugi
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