◎3

昨日家に帰ると尋常じゃない程に疲れていた。
久しぶりに超能力を使ったからかもしれない。
約10年ぶりに新隆に会ったからかもしれない。

私の超能力は影山君のと似ている。
私の思いが現実になる。
私が消えろと願えばそれは消えるのだ。
しかし、その代償として能力を使うとどうしても眠くなってしまう。
使えば使うほど、後に来る睡魔は大きくなる。
私は高校生の時、誘拐未遂を受けて色々あってから能力を使うことが大分少なくなった。
それからは勉学に励み、今教師として教壇に立つことが出来るようになっている。

長く伸ばしてきた髪を結ぶ。
もう何年伸ばしているんだろう。
そろそろ切ってしまおうか。
髪は女の命らしい。
でも、私の命はこんなにも弱くはない。
教室のドアを開いて教壇に立つ。
生徒たちの目がこちらに向いている。
もちろん影山君も。

「みんなおはよう。今日もお休みはいませんね」

今日は何ていい天気なのかしら。


mae tsugi

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