由奈さんと大学から近くのスーパーに寄った。
二人で買い物をしているとまるで夫婦みたいだとふと思う。
いや、こんなバカな嫁はいらねえ。
手が掛かりすぎる。
それから歩いて由奈さんの家に向かった。
歩きながら話をした。
バスケのこと。授業のこと。
どうでもいい話をしていても退屈じゃなかった。
「着いた〜」
階段を上ってアパートの二階に足を運ぶ。
そして奥から二番目の扉を叩いた。
「おかえり!」
木吉が満面の笑顔で俺達を迎えた。
俺達を見て木吉が少し首を傾げた。
「…姉ちゃんと花宮、夫婦みたいだな!」
「「は?!」」
俺と由奈さんは顔を見合わせた。
うわ、顔真っ赤じゃん。
「な、ななに言ってんの。早くお魚冷蔵庫に入れなきゃ」
由奈さんは木吉を押しのけて玄関に入っていく。
おいバカ。
魚が入ってんのは俺の袋の方だ。
「…まあ上がれよ」
「…おう」
なんだこれ気まずい。
お魚消えた…?とか言ってる声が聞こえたから急いで靴を脱いだ。
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