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時が過ぎるのが早く感じる。
由奈さんと出会ってからもう幾ばくか過ぎていた。

「今吉〜帰ろ〜」
「おう。ちょい待っとき」

サークルが終わって、帰り支度を済ませると由奈さんが現れた。
化粧を直したんだろう。
練習中に比べて少し大人びて見える。

「すまんなぁ花宮。今日は由奈と飲む約束してんねん」
「は?何で俺に謝るんだよ」
「だって花宮由奈のこと好きやん」
「…ちげーよ」

サトリが全てわかったかのような顔をしていた。

俺と遊びに行ってから、由奈さんはスカートを履くようになった。
多分少しは昔のことを克服できたんだろう。
今日だってスカートを履いていた。
紫陽花が散らばる紺のスカートがひらひらと揺れていた。

「花宮くん、またね」

にこりと由奈さんが笑っていたから俺はそれに軽く返事した。
サトリと並んで歩く由奈さんの後ろ姿を見ながら、俺は一人帰路についた。



 

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