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「んんん…」

少し飲ませすぎてしもうたかな…
酔った由奈が面白くて調子に乗ってしまった。
目の前の由奈はほぼ泥酔していた。

「由奈ー、帰るで」
「んー……はぁい」

会計を済ませて店の外に出る。
少し冷たい風が当たって少し酔いが冷めた。

「んー…ううう…」
「由奈、帰るから家教えてぇな」
「……」

抱きかかえた由奈を見たら見事に爆睡していた。
あーもう…しゃあないな。








「他の男にはこんな姿見せたらあかんで」

そう勝手に由奈に話し掛けながら自分の部屋の鍵を開けた。
電気を付けて、いつもは自分が寝ているベッドに由奈を寝かせた。
由奈は寝ていて、散らばったスカートからバスケで鍛えられた綺麗な足が覗いていた。

「由奈、」

呼びかけに応じない由奈の頬に手をやると頬ずりしてきた。
本当に可愛い奴やなぁ。

「由奈、このままやと襲われてしまうで〜」

由奈に跨って由奈を見下ろすと、やっと由奈が目を開けた。

「ん…今吉…?」
「おん。やっと起きたか」
「たぶん…」
「由奈はワシを信用しすぎや」
「そうかなぁ」

そう言ってちょっと由奈は笑った。
その顔がどうしようもなく堪らなくてその唇に貪りついた。
理性のない男は怖い。
ワシも由奈を襲った奴等と同じことしてるやん。

「んっ…ふぁ……い、まよし…んぁ…」

吐息交じりの由奈の声が聞こえる。
ああ、やっぱワシは由奈が好きや。
好きやった。
高校生のガキの頃からずっと。

そのまま由奈の服に手を入れた。
酒のせいで熱くなった由奈の体が蕩けそうで怖かった。
胸を弄ると可愛い声で由奈は啼いた。
今だけは自分のものだとキスマークを付けた。
あああ、好きや。
どうしようもなくこいつが好きやった。
初めて自己紹介し合った時。
一緒に自主練した時。
ケーキバイキングに行った時。
お互いの試合を見に行った時。
由奈が傷つけられた時。
初めて由奈の涙を見た時。
自分の全てが由奈だった。
でももう、きっと全部遅かったんだろう。


「…由奈」
「…ん……」
「何で抵抗せえへんの?」

由奈の下着に手を掛けた時に気付いた。
いや気付いてしまった。
由奈はワシを止めるようなことをしていなかった。
由奈の手はぎゅっとシーツを握っていた。

「何で、何でなん?」
「…私も、今吉のこと好きだったから」
「……」
「今吉は、私の恩人で、拠り所で、多分初恋だったから」

由奈はそう言って眉を下げて少し笑った。
その顔があまりにも綺麗で、少し泣きそうになった。



 

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