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「花宮くん〜」
「何だよ」
「一緒にサークル行こ〜」
「…ちゃんと着いてこいよブス」
花宮くんはそう言って前を向いた。
私と花宮くんは何だかんだ仲良くなった。
花宮くんは思っていたよりも素直で、接しやすかった。
てっちゃんの言った通りになった。
花宮くんはちょっと難しい。
だからこの人と仲良くなることで自分に自信がついていくのがわかった。
でも口の悪さには慣れない…
すぐブスって言う…
そりゃあ私は可愛くも美人でもないけどさ!
自分でもわかってるけど、人に言われるとちょっと傷つくのだ。
「何へこんでんだブス」
「ごめん…」
「一々真に受けんじゃねぇよバァカ」
「む…」
このフォローが花宮くんの優しさだと思う。
今吉とはちょっと違った優しさに私の心は少し和らぐのだ。
自分に自信がついて、私は少しずつ以前の自分を取り戻していった。
感情がうまく表現出来るようになってきた。
「なんや由奈、随分花宮と仲良うなったんやなァ」
「うん。花宮くんって今吉ぐらい性格悪いんだよ〜」
「それはワシも知っとった。まあでも由奈が花宮と仲良うなってくれて嬉しいわあ」
「ありがとうね、今吉」
今吉が笑っていた。
でも私はそれすら少し寂しいと感じてしまうのだ。
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