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その日、私は中々日直の仕事が終わらなくて教室に残っていた。
私ってアホだし仕事も遅いしなんなんだ…
しかも最近はバッシュをすぐ汚しちゃうし、一週間どっか行っちゃったりするし…
大切に扱ってるつもりなんだけどなぁ…
「木吉さん」
「はい…?」
教室の扉の所に女バスの先輩が立っていた。
この先輩に声を掛けられたのは初めてだった。
「これ、前の試合のデータなんだけどまとめておいてくれるかしら」
「わかりました。あの、部活遅れても…」
「私から伝えておいてあげる」
「ありがとうございます!」
お辞儀をして、先輩を見送った。
あぁ…この分じゃ当分部活にはいけないなぁ。
やっとこさ日直の仕事を終わらせて、私は試合のデータ整理に取り掛かった。
「木吉さん」
「は、はい…」
今日はやけに知らない人に声掛けられるなぁ。
何か新しい出会い的なやつなのかも。
「仕事してるの?」
「はい!バスケの試合のデータを整理してるんです」
「そうなんだ。気分転換にちょっと外でて話さない?」
三年だというその男の先輩がベランダを指さした。
「はい。お願いします!」
私は一旦仕事をやめて教室に隣接されたベランダに向かった。
ベランダには穏やかな風が吹いていて、少しくすぐったかった。
中庭を見ても今は誰もいなくて、少し寂しい景色が広がっていた。
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