とりあえずアンサンブルメンバーに大地先輩と響也3人でアンサンブルをやることになりチャルダッシュを演奏する事に決めた。

「少しは形になってきたかな?」

「そうだね、中々いい感じに」

「クソ兄貴は組む相手なんているのかよ??」

「クソ兄貴って!」

「はっ今更だろ」

アンサンブルの練習してたらピアノが聞こえてきた。
わぁ上手だな

「ポロネーズ第6番変イ長調だね」

「とても上手です…素敵」

「ああ、これを弾いてるってことは彼女だね」

「彼女?」

「誰だよ?」

「気になるかい?」

「とっても!」

「勿体ぶらずに言えよ」

「ははは、ひなちゃんは素直でいいけどお前は本当に…」

「なんだよ?」

「いーや、別に
さぁ、ちょっと休憩がてら演奏者を見に行ってみるかい?」

「はいっ!」

「まぁ、いいけどよ」

「こっちだよ」





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ポロネーズ第6番変イ長調

ショパン『ポロネーズ第6番』につけられた「英雄」の副題は、ショパン自身が考えたものではない。誰がどのような経緯で命名したのかについては定説はないようだが……

弾いてて楽しいんだよなぁ。

指ならしの為にひいてみただけだからアンサンブルの曲練習しようかな
そろそろあわせると思うし…

「鳳」

「…ん?ああ誰かと思ったら大地先輩でしたか 敵情視察です?」

「やだな、そんな敵扱いしないでくれよ
紹介したい子がいてね」

「紹介したい子?」

練習室に入ってきた大地先輩の後ろに2人の見慣れない女子生徒男子生徒がいた。

「この子が小日向かなで こっちが如月響也 俺達3人で校内選抜参加するんだ」

「へぇ……」

「大地誰だよさっさと言えよ」

「ふふっ」

「あ?」


きみは部長の弟なの?あまり似てないな」


「だろう?」

「でも大地先輩いじめちゃダメですよ
ウワサになってますよ
可愛い転校生をナンパして如月弟と一緒にアンサンブル組んだって」

「俺は君とも組みたかったけど?」

「ふふいつもご冗談をいうんだから」

「冗談じゃあないんだけどさ」

「ええと??大地先輩」

「ああ、ごめんごめん紹介するよ君たちの同級生の鳳 蝶子」

「鳳です
同級生同士よろしくね、」

さっきまでピアノを弾いてたからイスから立ち上がる。

「(……デカ)」

「(わぁ!綺麗な人モデルみたいに足が長い…)小日向かなでです!」

「一応今の校内選抜はピアノなんだ」

「ピアノ…」

「でもびっくりしちゃった
如月部長の幼馴染と弟が転校してくるなんて行動力あるね凄いや」

「そ、そんな」

「如月君もヴァイオリンなんでしょう」

「えっ、あーそうだけど…」

「響也どうしたの?」

「別に何もないぜ」

「あ、ごめんね。そろそろ私もアンサンブルのあわせる時間になんだ。またね」

「うん!また鳳さん!」