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「瑞希、あのさ〜夜の部の構成の話だけど、、、、、あ、ごめん」

「え?」

「着替えてると思わなくって」

「ああ、お見苦しいところをすみません」

「いや、、」


ACCAの朗読音楽劇イベントの休憩中。
楽屋を開ければ、扇風機の前でキャミソール1枚になって風を浴びている瑞希がいた。きっと1人だったから油断したんだろう。

細い身体の線を縁取る黒いキャミソール。
肩よりも長かった髪は今ではすっきりとうなじが見えるまで短くなって、汗ばんだデコルテのラインと肩胛骨が浮き彫りになっている。

そこから覗く素肌に思わずギョッとして息を飲む。


「江口て独占欲とかあんの」

「はい?あんまり感じたことないですけど、、?」


いまいちピンときてないような反応を見せる瑞希。本人は気づいてないのだろうか、背中におびただしい量のキスマークがついてることを。
それはもう、今日の衣装、いつもみたいに露出の高いワンピースとかじゃなくて本当に良かった、と親のようにこちらがヒヤヒヤとしてしまうくらい。

いそいそとシャツを羽織るを瑞希を横目に、あえて彼女から見えないところに残す江口の中の底知れない独占欲を察する。

瑞希が色々とこじらせてる話は小野さん経由でよく聞いてたけど、こりゃあ江口も相当だな、なんてただただ苦笑いをこぼすしかない。

どうしたんですか?とこちらの顔色を窺う彼女に、おっさんばっかりだからって油断しすぎんなよととりあえず釘だけ刺しておいた。