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「どうして突然沖縄に?」
「二人っきりでいられる場所に行きたくて」
夜の空港はしんと静まり返っていて、まるで私たちだけの世界みたいで。
2人の足とゴロゴロとスーツケースの音が響く。
旅行を決めたのは先週くらい。オフが被るからってわかった次の日には江口さんがもうチケットを確保していた。仕事終わり、最終の飛行機に駆け込んで今に至る。
せっかくのオフなのに無理しなくても、とこぼせば、ぽんと頭の上に手が置かれる。
「俺は瑞希のために無理なんて一度もした事ないよ。瑞希がいいのがいちばん」
「わたしはいつでも幸せだよ」
「じゃあそれでじゅうぶん」
キュッとブーツの底が擦れる音が響く。
「このまま朝が来なければいいのに」
江口さんはいつも200倍くらいで私に愛を返してくれる。彼の心はきっと海よりも宇宙よりも広い。
なにを口走っても、ちゃんと受け止めて、返してくれる。
だかたどうしてもわがままを言ってしまうのをゆるしてほしい。
甘えてもいいかなって思ってしまうのをゆるしてほしい。
「ねえもっと、一緒にいて」