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「揃いも揃ってお疲れかい」

パイプ椅子を並べて横になってるあられもない姿を良平さんにみられて我に帰る。慌てて身体を起こす。

「おはようございます」

寝起きでカッスカスの声を笑われた。

「お前らちゃんと会えてんの?これでも付き合ってんでしょ」

呆れ顔の良平さんを苦笑いで誤魔化す。なんで知ってるんだろうと寝ぼけた頭で考えたけど、そうか、江口さん仲良いもんなあ。
実を言うとそりくべ祭のあとからわたしが舞台にでてたこともあってほとんど会ってないのだ。たぶん良平さんのほうが江口さんに会ってる。さっきの反応からして、きっと江口さんも多忙に多忙で疲れてるんだろうなあ。

「そうだ。お前誕生日いつだっけ」
「9月です」
「ちょうどいい、誕生日プレゼント」

なにがちょうどいいんだろうと首をひねる。もう何カ月も前なんだけど。
無造作に渡された袋を開ける。「どーせもらってないでしょ」と、得意げな良平さん。入っていたのは江口さんの写真集だった。パラパラとめくってみる。本当に江口さんだらけだ。無性にドキドキしてそっと袋に戻す。

「彼氏の写真集、ってどんな気持ちなの?」

完全に面白がってる。危機感を感じて真顔を保つ。絶対にニヤニヤしてる。良平さんが。

「  うーん、好きな人にそっくりな女優のエロ本とかAV持ってるかんじですかね」
「お前の口から言わせてしまったことに背徳感かんじた、ごめん」
「なんですかそれ、、」
「感想でもなんでもいいから一言ラインしてやってくんない?」

あいつ単純だからそうしてくれると俺が助かる、と笑った良平さんは先輩って顔をしてた。