■ ■ ■
「おつかれさま」
と、振り返った彼女に『あっ好きです』って心の中で呟いた。自分、どうにかしてるかもしれないけど今に始まったことじゃないからスルーしてもらえると助かる。
なんだか最近は全然一緒にいれてない気がして、家の中にいても時間が合うことが少なかった。今期はほとんど現場被ってないから事務所でしか会えないし。
公私混同したいわけじゃなくて、何が言いたいかというとただ単純に飛鳥さん不足ってこと。
でたよって思う。自分でも笑う。でも大好きな人と少しでも一緒にいたい、構ってほしいって想いは誰にでも芽生えることだと、俺は思います、はい。
「ご飯食べてきてないならちょうど出来たとこだけど、どうします?」
「食べます」
「即答ありがとうございます」
コンビニ寄ろうか迷った数十分前の俺、寄らなくて正解だったぞ。
「久々にちゃんと壮馬くんを見た気がするなあ」
「うん、俺もそう思うよ」
「……あの、なんか近くない?」
「え?」
飛鳥の横にぴったりくっついて動きを観察する。気持ち悪いのは重々承知。でも、だってほら、久しぶりだから、ね?
目が綺麗。横顔が神がかってる。髪の毛も艶があっていい匂い。うわ、やばいな。自分が思ってる以上に彼女を欲してる姿に引く。
え、でもやばいよね?帰ったらあたたかい手料理が食べられるって、俺の彼女、控えめに言っても最高の彼女だよね?
「俺も最高の彼氏になりたい……」
「壮馬くん最高の彼氏だよ?」
「えっ」
「……」
「自分で言って照れてる?」
「言わないで」
このあとめちゃくちゃ甘やかした。