部活が始まる前に終わらせるって言っちゃったし、手短に話を済まさなければいけない。


でも、人がいる場所でするような話じゃないし、掃除が行われている教室で話をするのはダメだ。




ということで、ワタクシ苗字名前は体育館裏に来ていまーす!デデーン。


目の前にはイケメン彼氏の及川徹くん。ヒュゥ!今日もイケメンですね〜前髪の鰹節が絶好調ですね。




まあ今日で見納めですけど!




「言った手前、秒で終わらせるね。」


「俺、名前ちゃんのお菓子好きだよ。美味しいもん。いつもありがとう。」



どうした及川くん・・・突然どうした・・・。別れ話と気付いて焦っているのか?

いやでもそんな風には見えないし。たとえ焦っていたとしても、君と付き合いたい子は腐るほどいるよ!



「及川くん。」


「なに?」


「君は大変優秀で、顔もよく身長も高く、スポーツもでき、とても素晴らしい方です。

私はそんな君と同じ年に生まれてきたことに誇りを思っています。もはや同じ空間の空気を据えていることにすら感謝感激雨あられ!」


「随分とすごい小さいところから誇りに思っているんだね...?」


「あと、岩泉と君と食べるご飯はとっても愉快でした。たくさん笑わせてもらって、ありがとう。」


「・・・え?」


「及川くんのおかげで、バレーという球技に興味を持つことができたよ。」


「・・・うそでしょ?名前ちゃん。」


「いや今はガチでバレーファン。」


「そうじゃなくて!」




余裕がなさそうな及川くん。




「俺と、別れるって、言いたいの...?」




二人の間に、沈黙が流れる。



なんでそんな顔をするの、及川くん。


だってあなたには好きな人がいて、私とつきあっている理由なんてないし。


なのに、なんでそんな顔をするの。



私にはわからない。




「別れよう、及川くん。」




だってもう、吹っ切れた後だもん。


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