◎赤井さんと料理



「赤井さんって煮込み料理ばっかですね。」

とうとう言われてしまったか。

「まぁこれには色々理由があってな。」

隣の家にお裾分けと称して事件に首を突っ込んでいたせいだとは言えないな…。

「でも私の作るのと全然味が違う。誰かに習ったの?」
「あぁ、師匠がいてな。一時はこれが趣味だったからな。極めた。」
「じゃあ私も赤井さんに習う!」
「降谷くんに習ってるんじゃなかったのか?」
「…………降谷さんはスパルタだからやだ。」

名前は顔をしかめた。
確かに降谷くんが意気揚々と教え込んでいた気がする。あの時の降谷くんは本当に楽しそうだ。時々悲鳴も聞こえていた気がするな。

「まぁ降谷くんが犬になっている時は俺が教えてやろう。」
「やった!お願いします赤井先生!」

下で降谷くんが吠えているが気にしないでおこう。


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