◎11匹目
「最近どうしたの?調子良さそうだね。」
仕事中パートのおばさんがわくわくしながら話しかけてくる。良からぬ気配を察知。
「そうですか?そんなことないですけど。相変わらずストレスで胃に穴空きそうですけど?」
「そんなこと言ってー。これでしょこれ!」
嬉しそうに親指を立ててくるが私は知らぬ!そんなんじゃない!ほんとに何もないんだって!
「ふーん?じゃあなんで調子良いの?」
「強いて言えば、んん、なんて言えばいいんだろ。」
新しい友達ができたみたいな?でも降谷さんと私は友達ではない気がする。そんな親しいわけじゃないし。じゃあ同居人?居候?知り合い?ん?私そんな人と一緒に寝たりしてるの?ダメじゃないこれ?
「新しい趣味見つけた、感じですかね。」
イケメンを鑑賞する趣味。割と有意義な時間だと思うの。ただしイケメンは自分に対して塩対応です。少女漫画のようにはいきません。
「まぁ楽しいならいいんじゃない?最近明るいもの。」
「そう、ですね。楽しいです。」
降谷さんと一緒にいるのは嫌じゃない。次に来るのいつかなって思うって事は楽しみにしてるってことだよね。
「仕事も大事だけどプライベートは充実させなきゃやってらんないよ。」
そうだよね。今度降谷さんに私達の関係を聞いてみよう。友達くらいにはなれるかな。そしたら少しくらい家から出てみるのもありなんじゃないだろうか。イケメンだからナンパとかすごそうだけど。楽しそう。降谷さん、いつ来るかな。
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