◎公安エースと噂の受付嬢


「見たか?噂の彼女!」
「俺まだ見れてないんだよなぁ。そんなにいいか?」
「あれは癒しだな。」

少し前に受付に新人が入ったらしい。それも大層可愛らしいそうで。久しぶりに俺が登庁するとそんな話題で持ち切りだった。公安ですらこんな話に浮かれているとは日本も平和だな。

「そんなに可愛いのか。」

横にいた風見に話題を振る。降谷さんがこんな話題に興味を持つのか!と顔に書いてあったのでとりあえず殴っておいた。

「降谷さん自分が人間じゃないことを自覚して下さい。折れます。」
「次の査定楽しみにしてろよ。で?」
「受付の子ですよね。そうですね、可愛いと思います。後輩にいたら可愛がりたいタイプですね。」
「お前が可愛がるところなんか想像できないな。」
「身長が低く幼めな顔立ちをしているので庁内をパタパタ走っている姿は小動物のようです。」
「お前詳しくないか?」

一番信頼している部下にロリコン疑惑がかかる。お前顔には出てないけど相当浮かれてるんじゃないか?ポーカーフェイスの無駄遣いだ。

「今日朝見たらいたので降谷さんも帰りに見てみては?」
「見世物じゃないんだからかわいそうだろ。」

と言いつつも帰りに際にちらりと受付を見てみると、なるほど確かに可愛らしい顔をしていた。
あんな小娘に仕事ができるのだろうか。

(この時はそんな程度の認識だった。)


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