◎受付嬢と部下の人
そういやあの日コナンくんに呼び出されたのは結局なんだったんだろ。用事聞いてないや。まぁでも連絡こないってことは大事なことじゃないんでしょ。
「苗字さん。」
顔を上げるとカウンター越しに見上げると見覚えのある顔。そうだ、あの時の。
「初めまして、だな。」
「この前あの人と一緒にいた人ですよね?何かご用意ですか?」
「あぁ、風見だ。先日はうちの上司が迷惑をかけしたようで……。」
「迷惑はいつもです。」
そうか、この人が風見さんか…。
「生きててよかったです。」
「は?」
風見殺すってあれ声が本気だったからちょっと心配だったけど平気だったみたいだな。
「そのお詫びと言ってはなんですが。」
風見さんはそっとカウンターの中に紙袋を置く。こ、これは!!
「予約半年待ちの幻のロールケーキ!!」
「頂き物ですまないが、有名だと聞いたから良ければ食べてくれないか。」
「いいんですか?!これめっちゃ高いんですよ?!」
「あぁ、俺はあまり甘いものは食べないからな。お詫びと言ってはなんだが好きなら食べてほしい。むさ苦しい男達に食べられるより可愛らしい女の子に食べられる方がロールケーキも本望だろう。」
「では遠慮なく頂きます!!ありがとうございます!!」
やったぁ!!食べてみたかったんだぁ!!んーでも1人で食べるのもったいないなぁ。今日先輩いないしなぁ。
「風見さん、今日残業ですか?」
「??いや、急ぎの仕事はないが。」
「なら一緒に食べましょう。もらった本人ですし、1人で食べるのもったいないです。甘いもの食べれない訳ではないんですよね?」
「まぁそうだが…。」
「じゃあ庁舎の食堂で食べましょう!私終わったら座ってるので空いた時間に来てくださいね。」
「え、あ、あぁ、分かった。」
(ロールケーキ楽しみー)
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