◎ポアロのバイトと受付嬢と少年探偵団
買い出しの帰り道。聞き覚えのある声が聞こえて公園を覗くと少年探偵団となんと名前さんがいた。しかもサッカーしてる。アイツあんなに動けたのか…。楽しそうにやるなぁ。コナンくんさえも翻弄してるじゃないか。まぁ身長差もあるんだろうけど。
「あ、」
探偵団の1人の子が蹴ったボールが木の上に引っかかった。まぁ仕方ない、ついでだし取ってあげようか。なんて思ってたら名前さんがスルスルと木を登って行くではないか。おいおいおいおい。スカートだぞ。下で子ども達見てるぞ。あっという間にボールまで到達すると下の子に投げて自分は、飛び降りた。
「名前さん?!」
「え、あ、ハムサンドの人。」
「安室透です!女性がスカートで飛び降りたら駄目ですよ!」
「下にスパッツ履いてるから大丈夫です。」
「大丈夫じゃないです。いいですか名前さん。男は下に何を履いてるかは問題ではないんです中が見えることが重要なんです。」
「安室さん何言ってるの。」
名前さんが降谷零を見るような目で見ている。やはりお前もあいつと同類かと訴えてくる。そりゃ同一人物だし。
「安室さんどうしてここにいるの?」
「あぁ、ポアロの買い出しでね。ちょうど君達の声が聞こえたから覗いたら名前さんが飛び降りててびっくりしたよ。」
疑いの目を向けられるけど買い物袋を見せるとしぶしぶ納得したらしい。どうやら俺が名前さんのストーカーなのではないかと思ったらしい。そこまでしないしそんな暇はない。
「よかったらこれからポアロに来ませんか?ハムサンドでよければご馳走しますよ。」
「行きます。」
「えーねぇちゃんだけずりー!」
「元太くん!たからないでくださいよはずかしい!」
「歩美もっとお姉さんと話したかったなぁ。」
「この子天使だ。よし、お姉さんが奢ってあげるから一緒に行こう。」
やったー!と素直に喜ぶ3人とコナンくんの後ろに、
「哀ちゃんこの後予定あるんでしょ?コナンくん送ってってあげて。それから合流しよう。」
「う、うん分かった。じゃああとでね!」
そそくさとコナン君ともう一人の女の子が公園を出て行くのを横目に見ていると名前さんがそれを遮るように視界に入ってきた。
「さぁ、行きましょう。」
にこりと笑うと俺の手を取って歩き出す。反対の手は女の子と繋いでいる。これは、感覚として俺は子供と一緒という事か?
(あれだけちょっかいかけてるのに意識すらされていないのか?)
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