◎公安エースと受付嬢A


一時停止だなんて言っておきながら、

「うわ…でた…。」
「心底嫌そうな顔をしないでくれるか。」

遭遇してしまうもので。まぁ同じ庁舎の中にいるなら遭遇率も高くなるのだが、今会わなくてもいいじゃないか。
じっと苗字の顔を見る。うん。顔は大変可愛らしい。だが俺のタイプはもっと色気たっぷりなナイスバディの美女なはずだ。可愛らしいとは言えどこんなちんちくりんではないはずだ。

「なんですかこっち見て。セクハラで訴えますよ。」
「そうだ俺はこれが楽しくてやってるんだ。」
「ドMだってことはよくわかったのでお引き取り願いますか。」

そうだ。俺はこいつが好きなんじゃなくてこいつで遊ぶのが好きなんだ。そうだそうだ。納得した。

「今日はこれくらいで勘弁しといてやる。」
「次回はないです。」

じゃあなと手を振って別れる。さぁすっきりした事だし仕事再開するか。

(だからこの感情は勘違いだ)



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