◎彼が猫になっちゃった!


「日向、なんだよね…?」
「にゃあ」

部屋に入ると目の前にはフワフワなオレンジ色の猫がちょこんと座っていた。
スマホにメールが猫になったってメールが来て半信半疑で帰ったらこれだ。
……まじで?

「………日向は犬属性でしょ!?」
「にゃあ?!」

いや、猫も可愛いけどさ!!

「ねーどーやったら治るのー。」
「にぎゃー!!!」

いやいやと暴れる日向を無理やりぎゅーとする。
はぁもふもふは癒されるわー!

「にゃにゃにゃにゃ!」
「んー?何言ってるかわかんないよー。
もーこのままでもいいんじゃないー?」

このもふもふがあるなら私は生きていける!
すると今まで暴れていた日向がピタリと止まった。
顔を覗き込むとどうやら拗ねているらしい。

「ごめんね、嘘だよ。
日向がこのまま戻らないと私寂しい。」

好きだよ日向。

するとボワンと音を立てて日向が煙に包まれた。

「……………も、もどったぁ!!!」

煙が晴れると人間の日向が

「ふ、服を着ろぉぉぉぉぉ!!!!」
「うわぁぁぁぁ!!ごめん!!!!!」

裸だった。
とりあえずベッドにあったシーツを投げつける。
今度はシーツを巻いた人間日向が私の前にちょこんと座る。

「あの、とりあえず元に戻ってよかったね。」
「う、うん。」

勢いあまって告白してしまったから恥ずかしくて顔が見れなかった。

「あ、あのさ。」
「はい!?」
「さっきの、ほんと?」

その、好き、ってやつ。

「……うん、本当だよ。
日向が好きです。私と付き合ってくれませんか?」

返事がなくて顔を上げると真っ赤な顔をした日向がいた。
目が合うと奇声を発してシーツに隠れてしまった。

「………俺が先に言おうと思ってたのに!!」
「そ、そんなこと言われても……。」

言っちゃったもんは戻せないし…。
ん?それって…
また顔が赤くなるのを感じながらシーツをめくろうとすると日向がスボッと顔を出した。

「好きです!付き合ってください!」
「え、え?あの、」
「返事!!」
「よろこんで!」



どうやら素直に言えなかった私に痺れを切らした神様のいたずらだったようです。



「一世一代の告白が真っ裸って格好つかないね。」
「う、うるさいな!!」




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